元F1レーサー井出有治がクリッカーに登場したのはイケメンだから? clicccarでの歴史を振り返ってみた

■元F1レーサー・井出有治さんとクリッカーは、2018年からのお付き合い

●レーサー井出有治にとってカートは大切な原点!

井出有治×クリッカーには歴史がある♪
井出有治×クリッカーには歴史がある♪

元F1ドライバーでクリッカー試乗テストドライバーとして活躍いただいた井出有治さん。

その第1発目取材は、埼玉県さいたま市・サーキット秋ヶ瀬での子どもカート教室『元F1レーサーの井出有治GO!!KARTは、子どもたちの笑顔で台風だって吹き飛ばしみんなでグータッチ!! 』(2018年10月4日公開)でした。

GO!!KARTが井出さんの最初の取材でしたね
GO!!KARTが井出さんの最初の取材でしたね

カート未経験の子どもたちに、安全に楽しくモータースポーツに触れてもらいたい。そんなことから、井出さんがライフワークとして長年行っているカート教室です。

参加人数は少数におさえ、取材時には名取鉄平選手や野中誠太選手、小河諒選手など、井出さんを慕う後輩レーサーたちにも手伝ってもらい、また賛同する方々の協力をいただきながらの活動です。

井出さんを慕う若手レーサーもGO!!KARTを手伝ってくれている。(左から)野中誠太選手、諸井亮介選手、名取鉄平選手、荒川充選手、井出有治選手、小河諒選手
井出さんを慕う若手レーサーもGO!!KARTを手伝ってくれている。(左から)野中誠太選手、諸井亮介選手、名取鉄平選手、荒川充選手、井出有治選手、小河諒選手

もうね、井出さんの子どもたちの扱いが凄いんですよ! 井出さんが子ども好きということもあり、対話も上手く、子どもたちもみんな笑顔で初めてのカート体験を楽しんでいたのが印象的でした。

2018年にはD1GPのGT-Rに同乗走行体験も
2018年にはD1GPのGT-Rに同乗走行体験も

2018年11月2日には、東京・お台場で行われた「FIA Intercontinental Drifting Cup 2018 TOKYO DRIFT(FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ2018東京ドリフト)」へ一緒に取材に行き、なんと! トップクラスで活躍していた末永正雄選手(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)のスペシャルチューンドGT-Rの助手席に縛り付け、同乗走行をしてみたり。

このとき撮影したビデオOPTIONの動画は、今でも見返して笑っています!

クリッカーでの最初の試乗はA90スープラ(プロトタイプ)
クリッカーでの最初の試乗はA90スープラ(プロトタイプ)

井出さん最初の試乗インプレッションは、A90トヨタ・スープラ(プロトタイプ)試乗(2018年12月7日掲載)でした。どっしゃ振りの雨の中、『こんなに踏んで大丈夫なのか!?』と思うくらいの全開試乗(しかもコースインした1コーナー)でも、比較的コンパクトなFRスポーツカーであるスープラの的確なインプレッションをしてくれました。

はぁ~、これが自動車レースの頂点を経験した方のドライビングテクニックなのね…すげぇ!

それが、袖ケ浦フォレストレースウェイでのスープラ(プロトタイプ)サーキット試乗で感じた想いでした。

●ルノー・メガーヌR.S.カップ試乗は大きな転機となった

ルノー・メガーヌR.S.カップ試乗会にて
ルノー・メガーヌR.S.カップ試乗会にて

2019年にはルノー・メガーヌR.S.カップ試乗をしていただきました。以前、井出さんはメガーヌR.S.を愛車にしていただけにメガーヌはお気に入りの1台でもあり、さすがの鋭く熱いインプレッションで「その1.」 、「その2.」 、「その3.」と、3記事の大作となりました。

2019年のモーターファンフェスタ内で行われた全日本EV選手権でも走ってもらった
2019年のモーターファンフェスタ内で行われた全日本EV選手権でも走ってもらった

そのメガーヌR.S.カップ試乗をきっかけに、「モーターファンフェスタ2019」ではメガーヌR.S.カップでのタイムアタックや、ルノー・トークショーを行ったり。また、全日本EV選手権にもエントリーし、ド・ノーマルの初代MIRAIで井出さん初のEVレースをしてもらったことも。

この日はジャガー主催のスマートコーンチャレンジにも参加し、「コース取りはさすがプロ! でもタイムは…」と言われ落ち込んでいましたっけね(笑)。

2019年のルノー・メガーヌR.S.トロフィー試乗では、人気YouTuber・ウナ丼と動画でコラボしたり、2020年にはホンダ・シビックタイプRの発表会へ行ったり。

シビック タイプRの発表会にも活きました(2020年)
シビック タイプRの発表会にも行きました(2020年)

なぜこのシビックタイプR試乗会へ行ったのかというと、この2020年にスーパー耐久レース・ST-TCRクラスに『CIVIC TCR』で参戦することが決まっていたため、そのベースとなった親分?にご挨拶!ということ(笑)。

2020年にはホンダ・フィットとトヨタ・ヤリスの乗り比べとか、2021年はGRヤリス(プロトタイプ)試乗もやってもらったなぁ。

進化したGRヤリスの、ダート試乗の上手さにビックリ!
進化したGRヤリスの、ダート試乗の上手さにビックリ!

最後の試乗は、東京オートサロン2024で発表になった、進化したトヨタ・GRヤリス(プロトタイプ)のサーキット試乗ダートコース試乗でした。

●レーシングドライバーの姿が、真の井出有治の顔

2021年のスーパー耐久で走ったマクラーレン720S GT3、カッコ良かったなぁ
2021年のスーパー耐久で走ったマクラーレン720S GT3、カッコ良かったなぁ

もちろん、レース参戦レポートも。韓国でのレースや、スーパー耐久(TCRシビック/マクラーレン720S GT3)、スーパーGT(GT300・GT-R NISMO GT3)、鈴鹿PSCJではポルシェ718ケイマンGT4でも走ったし。

2020年スーパー耐久レース
2020年スーパー耐久レース

しかし、この時期のレースはコロナ感染対策の影響から、現地取材できなかったことが…クヤシイ(涙)。井出さんご本人のレポートを電話取材していました。

チームIMPUL時代の星野一義さんとのお話は面白かった!
チームIMPUL時代の星野一義さんとのお話は面白かった!

また、井出さんの若手時代の話もたくさん掲載してきましたよね。昔乗っていた愛車の話や、チームIMPUL時代の星野一義さんとの逸話とか(※星野サマ命のあたしにとって、この話を聞くのが一番の楽しみだった♪)。

他にも、記事にできない若手レーサー時代のヤバめな話も聞いたっけ(笑)!

●新東京サーキットでのいろいろ…

2020年9月に、千葉県市原市にある新東京サーキットのオーナーになった『元F1レーサー井出有治がカートコース「新東京サーキット」オーナーになってやりたいこととは?』(公開は2020年11月7日)という記事を掲載しました。

新東京サーキットではいろんなイベントも開催し、カートをもっと盛り上げようと思っていたのに…
新東京サーキットではいろんなイベントも開催し、カートをもっと盛り上げようと思っていたのに…

井出さんのレーシングドライバーとしての一歩はカートから…という話を聞いていたので、原点に返り、カート専用サーキットのオーナーになったことで、子どもカート教室「GO!!KART」はじめ、若手ドライバー育成も兼ねたそのご活躍を楽しみにしていました。

が、その約10ヵ月後、『いったい何が!? 元F1レーサー井出有治が突如代表取締役を解任? 新東京サーキットとの間で起きたことって何!? 』(2021年9月18日公開)という記事を掲載。ホントに何がどーした!?状態で、いったい井出さんに何が起こっているのか…びっくりしました。

新東京サーキットでは、古かったレンタルカートを新車にしたのも井出さん
新東京サーキットでは、古かったレンタルカートを新車にしたのも井出さん

傷んでいたコースの改修や、全日本カート選手権の再誘致、新レンタルカート導入や、スタッフ全員がコロナ感染したときも井出さんが一人営業で汗を流していた…。

そんな時期があったりしても、自身の原点でもあるカートをさらに盛り上げていこう!という矢先での、傍から見ていて???だらけだったこの出来事…(詳しくはコチラの記事を参照ください)。

実は、井出さんは「損害賠償等請求事件(名誉棄損)」、及び「株主総会決議不存在確認等請求」として千葉地方裁判所に提訴していました。

この件に関しての続報をお伝えしたいのですが、しかし、2024年2月20日現在、掲載できることは…無し。

でも近々、井出さんのSNS等で朗報が聞けることを期待し、待っていますね!!

●映えを狙ってイケメンレーサーを起用!?(笑)

以前、「井出有治さんをクリッカーに誘った理由は?」と聞かれたことがありました。

2004年のフォーミュラニッポン記者会見
2004年のフォーミュラニッポン記者会見

それは、たまたま見かけた井出さんのSNSの中で、コメントに対する井出さんの返しが、なんかすっとぼけてて面白い♪と思ったことがきっかけでした。「あ! この方絶対にイイ人だ」と、直感的に思ったのです。

面識はありませんでしたが、お友だち認証はしていただいていたので、『クリッカーでテストドライバーしたりブログ書いたりしませんか?』とメッセージを送ったら、即快諾!

もちろん、すっとぼけたコメントが面白いだけで依頼したのではなく、F1まで上り詰めたトップクラスのドライビングスキルは当然のこと、絶対に鋭いインプレッションが聞ける!

2004年フォーミュラニッポン
2004年フォーミュラニッポン

でも1番は、レーシングドライバー中トップクラスの『イケメン♪』っていう、”映え”を考えての依頼だった…カモwww。

と、いろいろなことでお世話になった井出有治さん。が、クリッカーのリニューアルに伴い、井出有治×clicccarもしばらくはお休み。

ですが、井出さんと私たちクリッカー、なかなか良いコンビではなかったですか?

永光 やすの/画像:平田 勝、折原 弘之、平野 陽、宮門 秀行、AUTOSPORT)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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