目次
2023年9月26日(火) 更新
自動車の運転免許に関する、概要や運転できる自動車の種類、取得方法、更新方法、豆知識などをまとめています。
■運転免許とは
運転免許の種類
普通・準中型・中型・大型・原付・普通二輪・大型二輪・小型特殊・大型特殊・牽引と10種類に区分される第1種免許。クルマの免許の種類によって運転できるものをまとめてみました。
・普通免許
18歳以上で取得可。車両総重量=3.5t未満、最大積載量=2t未満、乗車定員=10人以下
・準中型免許
18歳以上で取得可。車両総重量=3.5t以上、7.5t未満、最大積載量=2t以上、4.5t未満、乗車定員=10人以下
・中型免許
20歳以上・普通免許保有2年以上で取得可。車両総重量=7.5t以上、11t未満、最大積載量=4.5t以上6.5t未満、乗車定員=11人以上29人以下
・大型免許
21歳以上・普通免許保有3年以上で取得可。車両総重量=11t以上、最大積載量=6.5t以上、乗車定員=30人以上
そもそも普通自動車免許って、どんなクルマが運転できるの?【意外と知らない運転免許証】
普通免許で運転できる車両
4輪車の場合、乗用車などの普通自動車や軽自動車を運転するには、「普通自動車免許(以下、普通免許)」を取得する必要があります。
普通免許には、さらにオートマチック車しか運転できない「AT限定免許」と、マニュアル車も運転できる、いわゆる「MT免許」の2種類がありますが、最近売られているクルマは、多くがAT車ということで、AT限定免許を取得する人が多いようです。
普通免許や二輪免許でどんな乗り物に乗れるか調べてみた【意外と知らない運転免許証】
普通免許を取得できる年齢
自動車教習所はもちろん、各都道府県にある運転免許試験場で運転免許を取る場合にも、法律で定められた一定の年齢に達していないと受験できません。
まず、普通免許の場合、18歳以上でないと受験資格がありません。また、普通免許を取る練習を路上で行うための「仮運転免許(以下、仮免許)」も、同じく18歳以上であることが必要です。
免許を取得できる年齢は? 普通免許や二輪免許の受験資格を調べてみた【意外と知らない運転免許証】
普通免許を取得する方法と費用
クルマを運転する場合に必要な運転免許証には、多くの種類がありますが、一般的な普通乗用車や軽自動車を運転するには、「普通自動車免許(以下、普通免許)」を取得する必要があります。
普通免許を取得するには、どんな方法があり、お金は幾らくらい必要なのでしょうか?『自動車教習所に通う場合の流れ』と『運転免許試験場で取得する場合の流れ』を紹介します。
教習所か一発試験か? 普通免許を取得する方法と費用を調べてみた【意外と知らない運転免許証】
オートマ限定免許をマニュアル免許に変更する方法
やり方は二通り。運転免許試験場(東京なら鮫洲、府中)へ行き、一発試験に挑戦するもの。もうひとつは、指定教習所で講習を受けて卒業試験を受けるものです。
運転免許試験場での一発試験はなかなかの強者だそうで、なんだかんだイチャモン?をつけられる減点方式。
指定教習所で講習を受け、卒業試験を受ける方法は、講習時間は4時間、しかも実技だけ。費用は教習所にもよりますが、卒業試験費用含め、大体4万〜8万円くらい。しかも注意したいのは、どこの教習所でもAT限定解除講習をやっているわけではないという事実。どこで講習を受けることができるのかを、自分でネット等で調べなくてはいけません。
意外と簡単!? 運転免許のAT限定→限定解除の取得方法【クルマにまつわる免許・資格おさらい】
サポカー限定免許
2022年5月13日に、道路交通法が改正され、高齢ドライバーに対しての対策の充実・強化が行われました。改正のポイントは2点。
1. 運転技能検査(実車試験)制度の導入
運転技能検査制度は、75歳以上の高齢ドライバーで「一定の違反歴」のある人は、運転免許証更新時に運転技能検査などを受検することになります。
2. 安全運転サポート車等限定条件付免許(以下サポカー限定免許)
高齢ドライバーが自ら申請して運転できる自動車等の種類を限定する条件等の免許への付与、または変更に関する規定が整備され、サポカー限定免許証が導入されました。
2022年5月からスタートする「サポカー限定免許」ってナニ?【豆知識】
■運転免許証の更新
期間前更新とは
『期間前更新』とは、文字通り免許証の更新期間の前、つまり誕生日の1ヶ月以上前に更新手続きができるという制度です。
しかし、これにはひとつ困ったことがあります。それは、更新した日から直近の誕生日までを1年と計算してしまうため、更新後の運転免許証の有効期限が短くなってしまうのです。
期間前更新をする際には「なぜ更新期間内に更新手続きができないのか」という理由を提出する必要があります。
運転免許の更新手続きができない!そんな時に便利な『期間前更新』とは?【クルマにまつわる免許・資格おさらい】
運転免許証のうっかり失効
運転免許証は、失効から6カ月間は適性試験と講習だけで再取得可能です。失効から6カ月間は「うっかり失効」と呼ばれ、適正検査(目や耳の簡単な検査)と講習だけで、つまり学科試験も技能試験もなしで同じ免許を再取得できます。手数料は少し高くなりますが。また、たとえば海外旅行、入院、刑務所で服役などでやむを得ず更新できなかった場合の「やむを得ず失効」というのもあります。
「うっかり失効」と「やむをえず失効」で免許を再取得することを「失効新規」といいます。警察庁によれば、2018年の失効新規は全国で23万1699件。過去のデータ(今回は省略)を見るとほとんどが「うっかり失効」となっています。
令和になって増加の危険性あり!? 運転免許証を「うっかり失効」してしまったらどうすればいい?
免許証の顔写真はいつでも変更できる
免許更新の時期を迎えれば、新しい顔写真へ変更することができますが、3~5年も気にくわない顔写真と付き合っていくのは耐えられません。筆者は、今すぐにでも顔写真を変更したいので、可能かどうか調べてみました。
2019年に道路交通法の一部が改正され、免許証再交付の要件が緩和されたことで、紛失や破損など、やむを得ない理由がなくても、顔写真変更の申請をすることができるようになりました。
また、証明写真機や専門店で撮った写真を免許証の顔写真として採用することも可能です。ちなみに東京都では、鮫洲、府中、江東の試験場で、持ち込みの顔写真に変更することができます。鮫洲運転免許試験場に問い合わせたところ、だいたい事務手続きには1時間ほどかかるとのことで、試験場での撮影、持ち込みの顔写真使用、ともに即日交付が可能だそうです。
運転免許証の顔写真は「映える」ものに変更できる!? 手続きに必要なものを調べてみた
■ゴールド免許とは
ゴールド免許の取り方とメリット
運転免許証には、有効年の帯の色に緑色、青色、金色の3色があるのはご存じですよね。そのうち金色の帯の免許証のことを「ゴールド免許」と呼びます。このゴールド免許はどのようなメリットがあり、どうすれば取れるのかを紹介しましょう。
ゴールド免許になる条件は、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ5年間無事故・無違反であることです。正確に言うと、「免許証の有効期限の年の誕生日の40日前を起算日とした過去5年間に、違反や怪我のある事故を起こしていない方」が対象となります。無事故・無違反の期間が免許証の有効期限とは関係ないということを覚えておきましょう。
あこがれのゴールド免許。取り方と持ってるメリットとは?【2023年版・クルマ豆知識】
ゴールド免許のお得な特典
無事故・無違反を重ねた“優良ドライバー”の証がゴールド免許です。ゴールド免許は有効期間が5年と長くなるだけでなく、様々な特典があります。
免許更新時の手数料がゴールド免許の人が受講する優良運転者講習は3,000円。一般講運転者習は、3,300円そして、違反・初回運転者講習は3,850円と割安になります。そして、講習時間も優良運転者講習は30分。一般運転者講習の1時間の半分の時間で済みます。そして、講習を受ける場所も東京都の場合は、府中・鮫洲・江東の運転免許試験場だけでなく、神田・新宿にある運転免許センターのほか12の指定警察署で行うことができます。
■運転免許証の返納
免許返納義務化を考える
2019年4月に発生した、いわゆる「池袋暴走事故」をはじめ、高齢ドライバーの相次ぐ重大事故により「運転免許証の返納義務化」について議論されています。
高齢ドライバーの運転免許制度については、2022年5月から免許更新時に運転技能検査(実車試験)がスタート。免許の更新を希望する75歳以上の高齢者ドライバーで、一定の違反歴がある人には受検が義務付けられます。
高齢ドライバー対策については、現在でも、色々と対策がとられていますが、果たしてこれで十分なのか? やはり運転免許証の返納を義務化すべきなのか? といったことについては、今でも意見が分かれるところです。
高齢者の「免許返納義務化」を考える。賛成派が76.1%で多数だが、公共交通機関が少ない地方の対策を重視する声も
高齢な親の「免許返納」賛成が79%、年齢は「80歳以上」が最多
車の免許は返納し、バイクの免許は残したい場合
「免許の一部だけを返納する」というのは可能なのでしょうか?
たとえば「普通自動車の運転はもうしないので免許を返納したいが、農作業で使うトラクター(小型特殊自動車)は運転したい」「大型バイク(普通自動車免許)は乗らないが、原動機付き自転車はまだ乗りたい」というような希望をもっているドライバーやライダーもいるはずです。
こういったリクエストに応えてくれるかというと、答えはイエス。運転免許の一部を取り消し、必要な種類の免許だけを残す(保有)こともできるのです。ただし、この場合、一部申請取り消しというカテゴリーに入るため、正確には返納ではない。ということになります。そのため、切り替え後の扱いに違いがあります。
運転免許の自主返納、「一部だけ」を返す、または残すことってできるの?
■運転免許証の豆知識
免許証の色は3つ
運転免許証の表面にある帯の色には、「グリーン」「ブルー」「ゴールド」の3種類があり、有効期間のだいたいの目安などを確認できることはご存じですよね。
でも、実は、免許証の区分は、これらの色だけでなく、過去の交通違反や怪我のある事故の有無などにより、さらに5つの区分に分かれているのです。
それら区分により、免許証の有効期間や更新時に受ける講習などに違いがあり、また、色によってはいくつかの特典もあります。
免許証の色はグリーン・ブルー・ゴールドの3つ。が、実は「5つの意味」があることを知っていますか?【意外と知らない運転免許証】
運転免許証の12桁の数字
自分の運転免許証を見てください。写真の横に12桁の数字が書いてあるのはご存じでしょうか。実はこの数字、桁によってそれぞれ意味があるのです。ここではその意味を紹介しましょう。
免許証に番号として記入されている12桁の数字は、左から1~2桁目、3~4桁目、5~10桁目、そして12桁目にそれぞれ意味があります。
運転免許証の12桁の数字からわかる4つの項目とは?【クルマにまつわる免許・資格おさらい 2023年版】
16歳でも運転できるクルマの免許
「16歳になったら、なにはなくともバイクの免許を取りに行きたい!」と考えている(いた)人もいるかと思います。運転免許と乗り物があれば、好きな時間に好きな場所へ走っていくことができる。行動範囲も広がり、旅、冒険、そんなチャレンジをしてみたい年頃ですよね。
そこで具体的に思い浮かべるのは、原付自転車でしょうか? それとも大きなガソリンタンクのついたオートバイでしょうか?
16歳でも運転できる四輪車があるんです。それは『小型特殊自動車』です。
16歳でも運転できる四輪車があるってホント?しかも実技試験なし!?【クルマにまつわる免許・資格おさらい 2022年版】
国際運転免許証の取得方法
国際免許証の申請は、各都道府県の運転免許センターや、運転免許試験場、指定警察署で受け付けています。申請に必要なものは、一般的に運転免許証・証明写真・パスポートや航空券など渡航を証明できる書類・手数料2350円ですが、各都道府県によって申請が可能な場所や受付日時が異なるため、居住地の警察のウェブサイトをよく確認するようにしましょう。
申請場所の窓口にて持参した必要な書類等を見せて、「国際運転免許交付申請書」の用紙を受け取り、必要事項を記入します。記入が完了したら申請用紙を提出して、手数料を支払います。窓口で収入印紙を申請用紙に貼り付けてもらえるため、持参した証明写真とともに提出すれば、申請が完了します。
国際免許証は2500円で取れる! 取得に必要な手続きや資格を調べてみた