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■お金よりもラクダのほうが大切
K:いま出てる写真。モーリタニアのヌアクショットに入る24kmの道なんですけど、両サイドにある街灯が全部ソーラーパネルなんですよ。すごいでしょ。彼らにとって最悪だった、熱いとか、風が強いとか、それから太陽。それを利益に変えてる。
Y:ピンチをチャンスに、ですね。
K:それはびっくりしましたね。(写真を見て)あ、これはレンタル自転車
Y:シェア自転車ですね。
K:マラケシュって街は鉄道がないんです。いままではバスかタクシーか歩きしかなかった。有名なジャマエルフナ広場っていうのがあるんですけど、そういうとこ行くのにも自転車は便利ですね。1日600円なんですけど、24時間使い捨て。ですからそれを、いま隣歩いてる女の人、ああいうタイプの人が乗っていくんですよ。
Y:レンタル自転車っていうと、パリとか都会で使われているような気がするんですけど、こういう場所でも使われているんですね。
K:だからこの国はパリを超すくらいのレベルになると思いますよ。石油も出てますし、太陽がお金になるようになったし、風も風車でお金になるし。日本よりよっぽど大国になっちゃう。
Y:ほんと私たちの知らない世界ですね。行ってみないと分からない
K:人口約430万人(※世界銀行調べでは442万人)。面積が日本の2.7倍くらいですか。
Y:東京より少ない。ラクダのほうが多いでしょうね。
K:彼らはね、銀行にお金に預けないで、お金がたまるとラクダ買うんですよ。銀行は利子付かないけど、ラクダは子供1匹生めば売れますからね。
Y:なにかでみたんですけど、女性はプロポーズされるときに「ラクダを○頭あげるから結婚してくれ」と言われるとか聞いたことあります。
K:サハラには水先案内があって、砂漠越えるときに案内人が来るんです。それで「2輪駆動だといくら」というふうにギャラを決めるんですけど、そのギャラはミルクとオイルサーディンの缶詰でしたね(笑)。