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■ウワサのレクサスNX450h+は、先進運転支援システム(ADAS)が秀悦!
2021年10月7日に新型となったレクサスNX。で、早速試乗した国際モータージャーナリスト・清水和夫さんは、「従来よりだいぶ進化したLKASが凄い、らしい」とのことで、さっそく試乗したのが昨年11月末。
遅ればせながら、清水さんのYouTubeチャンネル「StartYourEnginesX」からクリッカーでも公開! まずは動画をチェック!!
●清水和夫が冬の蓼科でレクサスNX450h+バージョンLを試す
「本当に期待していたSUV、レクサスNXが登場しました!」(清水)
長野県の蓼科で清水さんが試乗したのは、2代目の新型レクサスNXの中でも一番ラグジュアリーで乗り心地重視となる、NX450h+バージョンL。
「新型NXはRAV4 PHV(プラグインハイブリッド)と同時開発され、プラットフォームを共用しているんですよね。
RAV4は普通のエンジン車とPHVで、剛性違いのふたつのボディがあります。PHVは18kwくらいのバッテリーを床下に積むのでフロアの剛性などを上げていましたから、RAV4はエンジン車とPHVではプラットフォームが違うんです。
しかし、レクサスNXはエンジン車もPHVも、AWD車もFF車もありますけど、すべてのモデルに重たい系のしっかりした剛性のボディを使っています。そこがレクサスのこだわりなのかもしれません」(清水)。
冬の蓼科はかなり路面が荒れている模様です。
「冬道で荒れた道でもボディがしっかりしているから、かなりロードホールディングはいいね」(清水)。
●プラグインハイブリッドはカーボンニュートラル時代の大本命!
ハイブリッドシステムの具合はどんな感じなのでしょう?
「バッテリーは、スタート時に40%くらいだったんだけど、今は下りなのでガンガン回生していますね。EVモードとチャージモード、ハイブリッドモードと3種類ありますけど、今はEVモード。下りなので電気エネルギーで回収している最中です。今、エンジンは全くかかっていません。
私個人的にはEVって嫌いなんですけど、でもプラグインはこれからのカーボンニュートラル時代の大本命かなと思っています。
多分、登坂とか高速道路に行けばエンジンがかかるんでしょうけど。ちょっとした下り坂の一般道だとなかなかエンジンはかからないです。18kwくらいのバッテリーで、PHVで走るのが気候変動、CO2低減には役に立つ技術ですよね」(清水)。
●進化したというADASを試してみる
「ナビゲーション画面からクルマの画を押すと運転支援が出てきます。プロアクティブドライビングアシストというのが出てきますから、これをON。これは一般道で、前のクルマとの距離を見ながら、微妙に車間距離を維持したりする機能なのかな?
近づくとどうなるんだろ…お、回生ブレーキが強くなりますね。これね、メルセデスがGLAでやってました。エンブレ(エンジンブレーキ)がアダクティブに変わります。
下り坂が急になったりしてスピードが出過ぎたり、前のクルマとの車間距離が急に縮まったりするとき、自動的に回生ブレーキを強めているのかな。地味な機能だけど、コレいいねぇ。
前のクルマがいなくなると、コースティングみたいな状態にしてあまりエンブレを効かさないようにする。ドライバーが微妙なアクセルワークをしなくてもある一定の車間距離でいける、という機能。
それにしてもナビでかいし、いいね」(清水)。
●高速でエンジンがかかるとより清水好みになる!?
高速道路に入り、いよいよ!?エンジン始動です。
「エンジンかかると気持ちイイな。2.5Lあるからね。エンジンだけで228Nmあるから、プラグインハイブリッドのリヤモーターが40kWで121Nmある。単純に1+1=2になるわけじゃないけど、パフォーマンス的には十分だよね」(清水)。
では、先進運転支援システム=ADASの車線維持支援システム=LKASを実践してみます。右手親指でメインスイッチをON、ヘッドアップディスプレイにも映し出されますが、「サングラスしていると見えないな…モノによるんだろうけど」(清水)。
ACC=アダプティブクルーズコントロールをON。モードはオートモード。しかし、まだエンジンはかかっていない模様です。
「エンジンかかっていても静かだからわかんない! 規制速度80km/hを巡行しています」(清水)。
●トヨタ/レクサスの新たなLKAS機能とは?
今回、新たなLKASに進化しているという新型NXシリーズ。どんな違いがあるのでしょうか?
「今まではカメラで白線を見て、電動パワーステアリングで車線をトレースするんですけど、MIRAIとレクサスLSのアドバンスドドライブはライダーが1個付いていますが、普通の量産タイプは単眼カメラとミリ波レーダー1個でやっています。
今はカメラで白線を見ています。レーンディパーチャーアラートをON、すべてシステムをONで走っています。
今までのトヨタは何に悩ましかったのかというと、電動パワステと人間がステアリングを切る操舵、システムと人とが一緒になったときに、どうもギクシャクした動きがあったんです。その辺はメルセデスがよくできているんです。
いわゆる協調、『シェアードコントロール』っていうんだけど、このシステムと人間が協調するところに今まで多少の違和感があったんだけど、今回のレクサスNXはソコがだいぶ良くなったということなので期待して走っています」(清水)。
では、その良くなったという実際は?
「白線を見ながらステアリングはしっかりとアシストが入っていますね。この反力が意外と、弱め。
この電動パワステが介入したときの反力、BMWはものすごく強いんです。なんでこんなに強いの?ってBMWに聞いたら、システムが介入したことをドライバーに分かりやすくするために強くしているとのことで、それがBMWの考え方。
逆に、違和感の無いように作るのがメルセデス流。
レクサスはどちらかというとメルセデスタイプですね。
今、電動パワステが中で動いて、ボクも動かしているので、なんか釣りでお魚釣ったときのような感じですね。中でピクピクッ!って。もう一人ココにいるよね、って感じです。
このステアリングのレーンキープアシストがあると楽ですね。車線逸脱しそうになったら教えてくれる。まずは電動パワステで内側に入れようとして、それからアラームが鳴る。
でも、このアラームがウザったい!ていう人は、レーンディパーチャーアラートをOFFにすれば、黙って制御。『男は黙って仕事をする!』みたいなモードになります。
新型NXのACC=アダプティブクルーズコントロール、LKASは十分合格点です!」(清水)
電気(BEV)嫌いの清水さんは、プラグインハイブリッドシステムがカーボンニュートラル時代の救世主になると断言。清水和夫さんによる新型NX450h+バージョンLのすべてのインプレッションは動画でどうぞ!
(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/画像:前田 惠介/アシスト:永光 やすの)
【SPECIFICATIONS】
車名:LEXUS NX450h+ version L
ボディサイズ 全長×全幅×全高:4660×1865×1660mm
ホイールベース:2690mm
トレッド F/R:1605/1625mm
車両重量:2010kg
エンジン:A25A-FXS 直列4気筒
エンジン排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5×103.4mm
最高出力:136kW(185ps)/6000rpm
最大トルク:228Nm(23.2kgm)/3600~3700rpm
フロントモーター:最高出力 134kw(182ps)/最大トルク 270Nm(27.5kgm)
リヤモーター:最高出力 40kw(54ps)/最大トルク 121Nm(12.3kgm)
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:E-Four 電気式4輪駆動方式
乗車定員:5名
サスペンション F/R:マクファーソンストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ F/R共:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ F/R共:235/50R20ランフラットタイヤ
ホイールサイズ F/R共:20×7.5Jアルミホイール
燃料消費率 WLTCモード:19.8km/L
車両本体価格(税込):7,140,000円
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【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX
LEXUS NX
https://lexus.jp/models/nx/