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■黒くて丸いだけじゃない、タイヤにまつわるアレコレを清水和夫がタップリ喋る
●ダンロップの「センシングコア」でタイヤの世界はどう変わる?
自動車業界の我らが親分、国際モータージャーナリストの清水和夫さんは、タイヤに関してもプロ中のプロ。清水さんは今まで、数々の国内外メーカーの、いろいろなタイヤ開発に関わってきた経緯があります。
そんな清水さんが、世にはびこる「タイヤにまつわる都市伝説」を一刀両断!
その昔…。「タイヤ試乗会で本当のことを書いたら、(メーカーを怒らせて)広告出稿停止になった」ことがある清水さん。ジャーナリストは本当のことを書いてはいけないのか、それとも…。
「タイヤなんか1年間通して乗らないと、その性能は分からん」(清水)というその真相は…動画で語っていますので詳しくはソチラで!
●愛車&自分に合うタイヤはどう選べばいいのか?
路面と直接接しているのはタイヤのみ。それは、電気自動車だろうが自動運転になろうが、タイヤ以外にはあり得ません。なので、タイヤ選びは非常に重要なこと。
サマータイヤ、スタッドレスタイヤ、そしてその中間のオールシーズンタイヤ。おおまかに言えば、タイヤにはこの3つが存在します。
しかし、欧米と日本ではその存在意義も変わってくるといいます。
アウトバーンを有するヨーロッパのドイツでは、いつ、どんなタイヤを履くのかが明確に法律=ルールとして決められているそうです。それはタイヤの空気圧規定、気温に対して走れるタイヤのコンパウンドの性質などいろいろ。
日本は、欧州に比べて速度域が低いため、ソコラに関してはちょっと疎いんだとか。しかし、日本の冬は積雪地域が多いので、ウインタータイヤに対して日本人は欧米以上にセンシティブな意識を持っているそう。
また、欧州に比べて冬でも比較的高い気温の日本のスタッドレスタイヤの性質、特徴なども面白い話がいっぱい。
滑りにくいアイスバーンと滑りやすいアイスバーンはどういう違いがあるのか?など、都市伝説的なことに惑わされない清水さんが推奨するタイヤ選びは、動画でぜひ!
●ブレーキサイズに合わせて開発された扁平タイヤの都市伝説
このタイヤの扁平率に関しての都市伝説は、なるほど~がいっぱいです。平成元年(1989年)に登場した第2世代GT-R「R32スカイラインGT-R」から、日本の市販装着タイヤとして初めて採用された50扁平タイヤ(225/50-16)。
それからというもの、世の中のクルマは40、35、30…と扁平率は下がり、ホイールは18、19、20、21インチ…と、どんどん大きくなっています。
「そんなのはまったく高性能ではなく、偉くもないし、場合によっちゃ~カッコ悪い」(清水)。
なぜ扁平率が下がってきたのか? それは、外径を変えずにホイールサイズ(17とか18とかのインチ)を大きくし、デカいブレーキを装着させるため。そのために生まれた、低扁平率タイヤ。その最初は、ポルシェから依頼を受け、開発されたピレリP7。昔、憧れましたよね「ピーナナ」という響きに♪
しかし、扁平率が低いとデメリットも多いといいます。だから、まったく偉くないし凄くもない。その真相は動画へ!
●JATMAが定めたリプレース用ラベリングとは? 静粛性アップのためのスポンジ貼り付けタイヤとは? タイヤから得るデータをどう活かす?
動画では続けて、JATMAがタイヤメーカーと一緒になり、リプレースのタイヤに関して転がり抵抗やウエット性能に関するラベリングで分かりやすくしていること。それは、欧米ではルール化されていること。しかし、メーカー採用タイヤにはその規定はなく、そこには反対勢力がある?
電動車両(EV車)のタイヤ静粛性を上げるため、中にスポンジが1周にわたり貼り付けられていますが、そのパテントはダンロップが持っています。
今ではロールス・ロイスなどが採用し始めている技術の解説。そのスポンジにも対応できるタイヤ修理剤も開発されていること。
また、ランフラットタイヤが使われなくなってきた真相や、ダンロップがすすめているセンシングコアで、タイヤから様々な情報を得て、それが何に活かされるのか?
などなど、タイヤにまつわるあらゆることや、惑わされてはいけない都市伝説に言及しているこの動画で、皆さんが履くべきタイヤはなんなのか…。御大・清水和夫さんのウンチクを参考に選んでみてはいかがですか?
(解説:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX
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