【日産・セレナ e-POWER試乗】e-Pedalで意外なほどにスポーティに走れてしまうセレナe-POWER

日産の5ナンバーミニバン、セレナにeパワーと呼ばれるハイブリッドモデルが追加されました。

eパワーというシステムはすでにコンパクトカーのノートで採用されたもので、エンジンの動力で発電した電気を使ってモーターを駆動するシリーズハイブリッドのことです。基本的なシステムはノートのものと同じですが、モーターはノートよりも25%パワフルな136馬力/320Nmとなります。エンジンも同じ1.2リットルの3気筒ですが、84馬力と7%出力が向上されています。

 

駆動用バッテリーはリチウムイオンで容量は1.8kWh。駆動用バッテリーの搭載場所はフロントシート下となっています。ノートでは12Vバッテリーがラゲッジルームに積まれていましたが、セレナではエンジンルーム内に収めたことで、室内空間を狭めないことを実現しています。

   

セレナeパワーはエンジンを搭載していますが、エンジンの動力ではクルマを動かしません、駆動用動力は電気です。メインスイッチをオンにしても、エンジンは始動せず、最初はモーターだけで走り出します。このセレナeパワーから採用されたマナーモードをオンにすれば駆動用バッテリーが満充電なら約2.7kmの距離をモーターのみで走行できます。

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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