塚田勝弘 
■e-POWER車は、新型セレナのうち半数超を占める
日産セレナの新型モデルは、純ガソリンエンジン車から発売され、街中で見かけるようになっています。そして、新型セレナの本命といえるe-POWER仕様が、2023年4月20日（木）に発売されます。
新型セレナのe-POWER車は、受注開始から2万台を突破しているそうで、セレナとしては、1991年に初代が発売されて以降、日本国内での累計販売台数が200万台に到達しています。
以前お伝えしたように、新型セレナのe-POWERは、新開発となる1.4L e-POWER発電専用エンジンが組み合わされた第2世代「e-POWER」が搭載され、パワフルで気持ちのいい加速性能、高い静粛性を享受できます。
そのほか、大人のスポーティカスタムモデルである「AUTECH（オーテック）」や、幅広いニーズに対応する福祉車両、車中泊仕様車「マルチベッド」など、特装車にもe-POWER車が用意されています。
●人気ボディカラーは「プリズムホワイト」「ダイヤモンドブラック」
e-POWER車は、新型セレナの受注のうち半数以上を占めています。そのうち、15％以上が新設された最上位グレードの「LUXION（ルキシオン）」になっています。
「ルキシオン」は、「プロパイロット2.0」に唯一対応し、ハンズフリードライブ（手放し運転）をはじめ、充実した先進安全装備やドライバーサポート機能が用意されていて、ロングドライブの機会が多いユーザーに最適といえる機種になっています。
また、ボディカラー別では、「プリズムホワイト」が1番人気で、次いで「ダイヤモンドブラック」、2トーンでは「プリズムホワイト／スーパーブラック」が支持を集めているそう。
さらに、セレナe-POWERには、センターピラーインナーなど複数の骨格車体部品に、製造時のCO2排出量をマスバランス方式［製品の製造工程で、ある特性（例：低CO2品）を持った原料とそうではない原料が混在する場合、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法］により、100％削減された低CO2高炉鋼材が新たに採用されています。
なお、日産は、金融子会社である日産フィナンシャルサービス、パートナーの損害保険ジャパンと共同開発された、車両搭載のテレマティクス技術を活用した自動車保険プラン「日産カーライフ保険プラン つながるあんしんプラス」 を新型セレナe-POWERから本格導入します。
同商品は、「日産カーライフ保険プラン」が提供する従来からの内容に、「安全運転アシストサービス」と「緊急対応トータルサポート」という2つが加えられた新たな保険サービス。「安全運転アシストサービス」は、新型セレナの純ガソリン車より導入され、4月1日よりサービスが提供されています。
「安全運転アシストサービス」は、テレマティクス技術により車両から取得した走行データに基づき、ユーザーの運転挙動をスコア化することで安全運転に対する意識を高め、さらに、スコア結果によって保険料が割引になります。
また、「緊急対応トータルサポート」は、事故時に緊急対応（救援機関への連絡）からレッカー手配、保険会社への事故報告まで一気通貫してユーザーがサポートされます。
（塚田 勝弘）
