改造文化論は、やれるとこから攻めなくちゃ
D:ズバリ聞きます。社長はチューニングパーツを開発しているわけですが、改造車問題との接点は、どう考えているんですか?
H:これは、真剣に取り組まなければならない問題だ。基本的な考え方はメーカーに準じた品質で、メーカーの上をいくパーツを作ること。ターボキットでも、ちょっとイヤな言い方かもしれないけれど、客を選ぶようにしている。
D;ムチャなユーザーには売らないとか?
H:徹底するのは難しいかもしれないけれど、販売店には「客を見ろ!」と言ってる。車高短車や一見して暴走族風のクルマには売らないとか。改造車も、使い方次第で良識ある人が使えば楽しめるけど、間違ったら危ないことは分かっている。
D:画一的に見れば、公道をブッ飛ばすのはみんな暴走族と言いますが、信号無視やマフラーぶち抜きのクルマで走り回るのと、ひとりで密かに走るのとでは区別していいと思う。
H:「改造パーツを作っているヤツが何を言うんだ!」と言われればそれまでだけど、できるだけ社会に迷惑をかけないような方向に努力しているよ。改造の楽しみくらい、あってもいいだろう。
D:改造車でなくても事故はあるし、スピード違反もある。メーカーなんか、暴走族だろうが運転初心者だろうがクルマを売っちゃう。これこそ問題ですよ。
H:Daiちゃんがよく主張する、改造文化論も、実際には難しいと思うよ。日本じゃね。アメリカやヨーロッパのようにクルマの伝統が無いし。向こうは個人や役人、すべてがクルマをよく知っているし、使いこなせるからね。