日産のV6、ユックリ取り組みたいね
D:魅力的なパワフルエンジンが次々に出てきましたよね。1G-G、3T-GT、FJ20、4A-G、そしてL型に代わるV6。楽しみですよ!
H:もう戦争だね。4A-Gなんか8000rpm近く回るらしい。最高パワーが6600rpmで130ps。でも、実車をテストしてみないと分からないね。
D:メーカーのテスト車と比べ、最高速で10km/h、ゼロヨンで1秒は遅いとみたほうがいい。
H:1G-GなんかDOHC4バルブの高回転型はいいけれど、低中速トルクが実走でまったく感じられない。街中じゃ乗りにくいと思うよ。
D:しかし、そこがHKSのようなチューニングパーツ屋の狙い目でもあるわけでしょ!
H:性能に満足できないマニアがチューンするからね。だけど、別の正当性もあるんだ。メーカーがいくら高性能エンジンを作っても、その全ポテンシャルを出すわけにはいかない。オレたちは、その潜在部分をクリアにしてやるわけだ。エンジン本来の良さを発掘して、さらにパワーの可能性を追求する。パーツを強化、改良するだけでも性能アップする場合もある。
D:日産V6はどうなんでしょうかね。伝統の「エル」に代わるわけですが。
H:基本的には、L型よりポテンシャルは高いと思うよ。同じようなボア・ストロークならフリクションが少ないから。問題はブロック剛性。ボルトオンターボの場合、簡単にガスケットを厚くして圧縮比を下げようとすると、バンク中央の一体式INマニのポート部分がずれたりする。だからマニホールドにスペーサーかましたり、ピストンで圧縮比を下げなければいけなくなる。まぁ、V6に関しては、ユックリ様子見ながらだね。