エンジンが1.2Lターボと聞くと、真っ先に初代ホンダシティターボを思い浮かべる昭和世代としては、何やら6速もあるATが贅沢に思えます。一方「ダウンサイジングターボ+DCT」を推進するVWを思い起こせば、DCTとATとの違いが興味深いところです。
街中をドライブすると、1.2Lのダウンサイジングターボは、2000回転程度の低回転をキープしながら力強く流れをリード。特にDモードでは、6ATが自動的にきめ細かく変速してくれるので、トルクフルで滑らかな走りを実現しています。またDCTは、渋滞等で発進停車を繰り返す微速走行が苦手と言われていますが、DS3では6ATのクリープが効いて、渋滞やコンビニでの後方駐車時でも何ら気を使うことなく運転することができました。
それからカブリオレによるボディの剛性不足を懸念していたのですが、良い意味で裏切られました。ボディ剛性も足回りも性能に余裕を持たせており、国道に乗り出すとコンパクトカーながらボディの芯が太く、まるで格上のクルマをドライブしている印象でした。
次は、オープン走行のインプレに続きます。
(星崎 俊浩)