いよいよ、レンタカー店から街中に乗り出します。
運転席に座って、ニュートラルで垂直に立つマニュアルシフトに左手を添えます。シフトノブはロータリーエンジンを型どった逆三角形デザインで、思いのほか握りやすくて気に入りました。フロントシートはサイドサポートがしっかりした、スポーティな仕立てとなっています。
実はロータリーエンジンは、低回転域のトルクが弱いという印象を持っていました。そこで手始めに2500回転でシフトアップすると、予想に反して?力強いトルクを発揮してくれます。
次に2000回転でシフトアップしてみると、3速なら1500回転まで落ちて30km/hに、また4速1500回転では40km/hで流れに乗って走行していきます。低速・低回転でも当たり前のように粘るので、ロータリーの最終型はここまで熟成されていたのかと感心した次第。
ただRX-8のロータリーは、低回転を多用するとプラグがかぶる傾向があると聞いていたので、当日は2500回転まで回しながら走ることにしました。ちなみに1時間程度の渋滞に遭遇した際に、何度かエンジンが息継ぎするような挙動が見られましたが、アクセルを煽るとすぐに回復しました。