【日産デイズ試乗】高い静粛性と乗り味が光る、ターボ+ハイブリッド仕様の軽快な走り

●全方位に渡って進化を遂げた日産デイズ/三菱eKワゴン

新型にスイッチした日産デイズ/デイズ・ハイウェイスター、そして三菱eKワゴン/eKクロスは、日産が開発を受け持ち、三菱が生産を担う新型軽自動車で、日産の渾身作。もちろん、好評を得ているという三菱eKクロスのデザインの完成度の高さなど、三菱自動車の商品企画力、デザインの力も見どころです。

日産デイズの注目モデルは、やはりハイウェイスターでしょう。試乗した「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」は、「BR06-SM21」型のターボエンジンを搭載し、エクストロニックCVTと組み合わされます。また、日産デイズは「S」と「X」をのぞき、全車ハイブリッドシステムを搭載。

ターボ+ハイブリッドの組み合わせである同グレードの印象は、出だしから「とにかくよく走る」。ターボモデルは、もう少し加速を抑えた方が燃費は良くなりそうですが、中・低速域の加速はどこからでも容易に引き出せるという印象です。CVTは加速とともにスムーズに速度を上げ、アクセルを6/8以上踏み込んだ時にステップ変速が行われます。

6/8というのは、高速道路への合流時など、かなりの加速を必要とするシーンが大半で、街中では、音が高まり加速が後から付いてくるというCVTのフィーリングがやや残っています。もう少し、少ないアクセル開度でもステップ変速が入るとフィーリング的には良さそうな気がしますが、街中ではよりスムーズな変速、加速感を追求したとのこと。ただし、街中で流れに乗って走る分には、それほど気になるレベルではありません。

また、補助的に働いてくれるスマートシンプルハイブリッドによる加速は、パーシャルから少し踏み増すようなシーンで効果的に感じられます。リチウムイオンバッテリーは運転席下のフロアマット下に配置されていて、減速時のエネルギーを回収し、溜めた電力でECOモーターを回すというもの。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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