【日産デイズ ハイウェイスター NAエンジン試乗】有段制御のCVTがドライバーに心地いい加速を作る

●全体のレベルを底上げした新型日産・デイズ

新型デイズ ハイウェイスターは全長3395mm・全幅1475mm・全高1640mm(FF車)の「ハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの軽自動車です。今回、プラットフォームとエンジン&トランスミッションを全て新設計。より広く、そして快適に走れる性能を目指しました。

そんな新型デイズの自然吸気エンジン搭載モデル・ハイウェイスターX(146万9880円)に試乗しましたので報告します。

先代との違いは時速10km/h以下の領域でも現れました。駐車場の出入りなどでステアリングを何度も繰り返す際、新型はそれほど多くステアリングを回さなくても車体が簡単に向きを変えてくれます。

これはステアリングギヤ比を従来モデル比で20%減らす(ハイギヤード化)ことによって実現しています。ただしギヤ比を高めると操舵に必要な力は大きくなってしまいます。これを回避するために大きな出力のモーターを採用していることがトピックでもあります。

また、シフトレバーの位置を高く、手前方向に引くことで、操作がしやすくなっています。ギヤセレクト動作についても垂直方向だった先代に対して、水平に近くするような動線としていることにも注目です。

アクセルやブレーキペダルの位置や角度も工夫して、身長の低い方でも踏みやすいものとなりました。さらにAピラーの形状を見直すなどして、視界が良いことも魅力の一つです。

このように新型では、エンジン性能を発揮する以前の領域でも、多くの改良がなされていることがわかります。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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