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■秋のドライブは落ち葉と落石に注意!
秋といえば紅葉。紅葉ドライブのついでに秘境の温泉や名物めあてに、普段走り慣れない峠道などを通る機会が増えるのもこの季節です。
この時期の峠道の走行時にもっとも注意したいのは、落ち葉によるスリップと落石によるパンク。さらに条件が重なると、車が動けなくなり山奥で立ち往生してしまう危険も増えます。
筆者もこの秋、遠方に紅葉ドライブを計画しています。その予習として、秋の峠道の注意点を調べてまとめました。
●落ち葉は意外と滑りやすい! さらに濡れていると…
吹き溜まりのように、重なりあったたくさんの落ち葉の上を通ると、車が滑りやすくなるのは簡単に想像できますよね。
タイヤは路面に接触して、はじめて摩擦力を発揮できます。このタイヤの摩擦力を「グリップ」といい、タイヤが滑った状態を「スリップ」といいます。タイヤ1本あたりの接地面積はわずかハガキ1枚分。タイヤと路面の間に落ち葉がある状態は、十分なグリップを発揮できずタイヤはスリップしやすくなります。
四輪すべてが落ち葉の上にあるときは、ハンドルを切っても曲がれなかったり、ブレーキが効かなかったりする場合もあるので、落ち葉によるスリップを甘く見てはいけません。
濡れた落ち葉はさらに注意が必要。落ち葉が濡れると葉っぱから油分が染み出し、油によってヌルヌルになった落ち葉は、なんと凍った路面と同じくらい滑るそう。イチョウの葉は特に油分が多いらしく、乾燥した状態でもスリップ事故の原因となっているようです。
峠道の山陰は日光が当たらないので路面が乾きづらく、一見乾いているように見えても葉の裏側は濡れている場合も。なかには山中の湧き水で常に路面が湿っている場所もあります。
秋の峠道のドライブで気をつけたい1つ目のポイントは「なるべく落ち葉の上は通らない」ことです。
●パンクの原因になる落石は確実に避ける
秋の峠道でもうひとつ注意したいのが、落石によるパンクです。危険な箇所には「落石注意」の標識が立てられていますが、もちろん標識設置された場所以外でも落石が起こる可能性があるので油断はできません。
岩場の脇を通るときは頭上に目が行きがちですが、足元にもよく注意しなくてはいけません。落石で路上に落ちた石は、鋭く尖っている場合が多いので、タイヤで踏み抜くとパンクしやすいそうです。
タイヤ側面部の破損はもちろん、落石によってできた大きな穴は、車に搭載されたパンク修理キットでは補修できない場合が多く、スペアタイヤを積んでいない場合はロードサービスに頼るしかありません。
特に、携帯電話がつながらないような山奥では、ロードサービスへの連絡も一苦労です。「小さな落石であっても確実に避ける」が、峠道を安全に走るための2つ目のポイントになります。
●秋の峠道は速度控えめに! 気持ちにも余裕を持って
峠道でのスリップ事故やパンクなどのトラブルを避けるためには、落石や落ち葉の吹き溜まりの徹底した回避が必要だとわかりました。
山深い紅葉の名所などでは、道が狭く、すれ違うのがやっとのような峠道も珍しくありません。上り下りの連続で速度コントロールも難しいうえ、落ち葉と落石にも注意を配らなければいけないので、運転が忙しくなるのも峠道の運転の特徴といえるでしょう。
速度が出ているほどトラブルの危険度も高くなるので、障害物が特別多い峠道の走行は、十分すぎるほどにスピードを落として運転したいところです。
加えて、ドライブへ出かける前にパンク修理キットの使い方や、スペアタイヤの空気圧を確認しておく事前準備も大切ですね。
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