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■最新のレーダー探知機は多機能で便利! ただし注意点も

近年のレーダー探知機には、自動速度違反取締装置の存在を教えてくれるだけでなく、車の機能を拡張できる多数の機能が備わっています。
ただし最新レーダー探知機は、使用にあたって特有の注意点もあるようです。
これからレーダー探知機を購入しようとしている人は利点だけでなく、欠点や注意点も知っておきましょう。最新のレーダー探知機事情と注意点を調べてみました。
●そもそもレーダー探知機って何?

レーダー探知機は、オービスなどの自動速度取締装置が速度計測時に発するレーダー波やレーザー波を検知して、その存在を音や画面表示でドライバーに警告してくれる装置です。
自動速度取締装置の検知だけでなく、速度超過しやすい重点取締ポイントや事故多発ポイントなども事前に教えてくれるため、レーダー探知機はスピード違反防止や安全運転にも貢献してくれる装置といえるでしょう。
特にレーダー探知機が役立つのは、知らない土地を走行する時です。土地勘がない場所では速度標識を見落としてしまうこともありがちなので、その都度警告を発してくれるレーダー探知機があると非常に助かります。
ただし、自動速度取締装置も進化しているので、それに合わせて探知機も、最新式のものへ買い替えなくてはならないのが難点です。
たとえばレーザー式の取締装置に対しては、レーダー波しか検知できない探知機では警告を発してくれません。また近年、用いられるようになった複数の周波数帯の電波で速度検知を行うMSSSが採用された取締装置を検知するためには、対応する最新のレーダー探知機を購入する必要があります。
●最新レーダー探知機の進化ぶり
近年のレーダー探知機は以前より誤報が格段に少なくなったうえ、無線LANを利用して最新の取締データなどが簡単に更新できるようになっています。
ほとんどの機種に大型の液晶画面が備わり、制限速度の切り替わり箇所やゾーン30などの情報に加え、現在地周辺のコンビニやサービスエリア、パーキングエリアなど、運転に役立つ様々な情報を地図上に表示してくれることも、近頃のレーダー探知機の大きな特徴です。
なかには、カメラと接続することで衝突警告や先行車発進警告、脇見運転や居眠り運転などの防止機能がオプションで追加できる機種や、ドライブレコーダーと連携できる機種も販売されています。
そしてもうひとつ、近年のレーダー探知機に共通する特徴が、車両診断コネクタ(OBD2コネクタ)接続による車輌情報の取得です。
OBD2コネクタから車速情報を取得することで、速度に応じて警報を選別できるうえ、走行距離や平均燃費、エンジンの水温などの情報をレーダー探知機の画面に表示させることも可能です。この情報を利用した、オイル交換時期のお知らせ機能なども搭載されています。
加えて、OBD2コネクタからは車両情報のほかに電源も取り出せるため、対応するレーダー探知機ならコネクタに差し込むだけで装置を動作させられます。これにより、本体の取り付けも非常に楽になりました。
このように、最新のレーダー探知機は自動速度取締装置の検知だけでなく、車の機能を拡張してくれる便利な装備に変わりつつあります。ただし、レーダー探知機をOBD2コネクタに接続して使う場合は、意外な落とし穴があることも知っておかなくてはなりません。
●近年増加中のOBD2接続機器によるバッテリー上がりに注意

レーダー探知機をOBD2コネクタで接続した際に注意したいのは、バッテリー上がりのトラブルです。
OBD2コネクタから出ている電源はバッテリーと直接つながった常時電源になっており、エンジンオフにしても機器をつないでいる間は電気が流れ続けます。
レーダー探知機は不使用時の消費電力を抑える設計になっていますが、微弱な電力は消費し続けるため、場合によってはバッテリーが上がってしまい、エンジンをかけられなくなる恐れがあります。
毎日車を動かすなら問題はありませんが、長期間に渡って車を動かさない場合は、バッテリー上がりを防ぐために、本体電源スイッチをOFFにするかOBD2コネクタからケーブルを外しておくことが大切です。
そのほかにも、車種によってはOBD2コネクタに接続にすることで車の制御に影響を及ぼし、車両故障やバッテリー上がりに陥るケースもあるようです。OBD2コネクタへレーダー探知機を接続しての使用は非常に便利ですが、取り付ける車種や取り扱いには特別な注意を払う必要がありそうです。
もちろんOBD2コネクタを使わず、従来どおりシガーソケットや電源の配線加工での取り付けなら、車両情報が取得できないだけでレーダー探知機としての機能はどんな車でもしっかり使えます。
とりわけレーダー探知機をOBD2コネクタへ接続しての使用を検討している人は、レーダー探知機の車種適合表と取扱説明書を確認したうえで、トラブル事例などの情報を集めてから使用を判断するとよいでしょう。
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