クルマの布シートを快適に保つ正しい掃除方法。自分で簡単に安くできる方法とは

■クルマの布シートの掃除は自分でもできる

クルマのシートは汚れやすく、定期的に掃除するのが望ましい場所です。なかには、掃除道具を持っておらず面倒なため、プロの業者に頼む方もいるかもしれません。プロに依頼すると、クルマのシートの汚れを落とすだけでなく、除菌や抗菌もしてくれ、雑菌の繁殖を防ぎ、長く清潔な状態を保つことができます。

シートには大きく分けて「布シート」と「革シート」がある
シートには大きく分けて「布シート」と「革シート」がある

ただし、安くても数千円、頑固な汚れがある場合は数万円かかることもあります。気になる汚れがある場合は、プロに依頼してもよいですが、特別目立った汚れがない場合なら、自分で掃除するだけでも問題ありません。

いくつかの掃除道具を買う必要がありますが、一度そろえてしまうと次からは簡単に掃除ができ、費用を安く抑えることができます。

基本的に必要なものは、小さな掃除機や布、シートクリーナーだけで、他にあったらよいものとして、布団叩きや中性洗剤、重曹などがあります。すべてそろえても数千円程度で事足りるため、掃除セットを用意することも考えてみてはいかがでしょうか。

そこで、今回は広く普及している布シートに着目して、掃除方法を紹介します。

●布シートの特徴

クルマのシートの素材はざっくりと革と布の二種類に分けられます。布シートは革シートに比べて経年劣化しにくく、通気性も良いため暑い日でも快適に乗ることができます。価格も革シートより大幅に安いため、様々な車種で広く採用されています。

ただ、革シートと比べて汚れた時に掃除することが難しく、正しい掃除の手順を知らないと大きく目立つシミになってしまうことも少なくありません。

●布シートの掃除方法の流れ

車内掃除機
クルマ用の掃除機も販売されている

まず、小さな掃除機でホコリやチリを吸い取ります。布シートの場合、縫い目や繊維の隙間にホコリやチリなどが溜まってしまうため、もし可能ならば、布団たたきでシートを叩いてホコリやチリを出してから掃除機で吸い取りましょう。

掃除機をかけたら、シートを傷つけないように、水で濡らして固く絞った柔らかい布で水拭きします。もし固く絞らずに布シートに水分がついてしまったまま放置すると、カビやシミの原因になってしまうこともありますので、水分は取り去るように心がけましょう。

水だけで汚れが落ちない場合は、シートクリーナーや中性洗剤を使うのがおすすめです。とくに、シートクリーナーは吹き付けてきれいな布で拭きとるだけで簡単に使用できるため、便利なグッズです。

ほかには、重曹水を使って汚れをとる方法があり、手垢やシミだけでなく、たばこのヤニ汚れや消臭にも効果的です。重曹と水を3対1の割合で混ぜて、シミ抜きをおこないます。頑固な汚れがあるなら、歯ブラシを使ってこすり洗いするのもおすすめです。

最後に、乾いたきれいな布で乾拭きし、しっかりクルマの中を乾燥させます。汚れを拭き残してしまうと、新たなシミの原因になるため、クルマのドアをすべて開けてクルマの中を十分に乾燥させましょう。天気や風通しにもよりますが、基本的には2~3時間ほどドアを開けてクルマの中を乾燥させる必要があります。

●布シートをきれいに保つポイント

いつでもシートをきれいに保つためには、食べ物や飲み物をこぼしたり、ホコリが溜まったりして汚れが気になったときは、すぐに掃除することをおすすめします。

とくに水分を含んだ汚れは時間が経てば経つほど染み込み、汚れを落としづらくなってしまうものです。さっと布で拭いたりして、掃除を後回しにしないようにしてください。

●あると便利な布シート掃除アイテム

リンレイ 布シートクリーナー

RINREI(リンレイ) シートクリーナー 布シートクリーナースプレータイプ H-1

車内で飲み物などをこぼしてしまった場合、こういったスプレーですぐ拭き取ってあげれば汚れが目立つことはありません。リンクの商品は消臭効果もあるため、水だけでは力不足な時にオススメです。

Holts_MH70102ホルツ 自動車・ウェットシート クルマの【激落ちくん】 車内のウェットシート 30枚入 Holts MH70102

車内がタバコのヤニで汚れてしまった時などは、シートタイプのクリーナーも便利です。

SOFT99 車内クリーナー ニュー布シートクリーナー 420ml

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しつこい汚れには、ブラシが付属している布シート専用クリーナーが役に立つかもしれません。あまりに汚れがひどい場合は何度か繰り返して使用すると、だんだん汚れが薄くなっていきます。

アイリスオーヤマ リンサークリーナー コンパクトモデル カーペットクリーナー 染み抜き 布洗浄機 RNS-300

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お子様が野球やサッカーなどの習い事をしていると、車内が泥だらけになってしまうことも頻繁にあるでしょう。大掛かりなシミ抜きや清掃が必要な場合、一度洗浄機を買ってしまえばその後の掃除がずっと楽になります。


このように、クルマの布シートは、汚れが気になったときに取り除き、さらに定期的な掃除をすることできれいな状態を保つことができます。プロに任せるのもひとつの手ではありますが、簡単な汚れなら自分で掃除することも十分可能ですよ。

(鈴木遼太[ピーコックブルー])

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