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■洗車機を使う時、クルマを破損しないようにする注意点
春は1年の中でもっともドライブに適した季節のひとつですが、クルマが汚れているとテンションも下がってしまいます。
ドライブに行く前には洗車をしておきたいところですが、自宅に洗車するスペースがない場合、コイン洗車場やガソリンスタンドなどにあるセルフ洗車機を利用すると便利です。
一方、セルフ洗車機を使用する際にはいくつか注意すべき点があるようです。
●セルフ洗車機の基本的な使い方
セルフ洗車機は、「ドライブスルー洗車」や「全自動洗車機」などと呼ばれることもありますが、料金を支払って好きなコースを選ぶと洗車機が自動でクルマを洗うという、基本的な使い方に大きな違いはありません。
ほとんどの場合、コースは、「水洗い」や「シャンプー洗車」「コーティング」など、さまざまな種類があります。
- セルフ洗車機の入り口にクルマを移動し、操作パネルにクルマを寄せる
- お金を支払い、コースを選ぶ
- 停止位置まで進む
- ドアミラーを畳んでアンテナを収納する
- 窓を閉めて、エンジンを切る
- 洗車完了後、前進ランプが点灯したら前に進む
- 拭き上げスペースに移動して拭き上げる
セルフ洗車機の使い方は非常に簡単であり、利用者はほとんど乗っているだけです。洗車自体は5分程度で終了するため、手洗い洗車よりも時間が掛からないのもうれしいところです。
●セルフ洗車機の注意点
一方、セルフ洗車機は、正しく使わないとクルマに傷がついたり破損したりしてしまう可能性もあります。
セルフ洗車機には複数のセンサーが備わっているため、停車位置がズレている場合などはアラートで知らせてくれることがほとんどです。
一方、このセンサーでは窓やサンルーフの閉め忘れなどは基本的に判定できないため、事前にしっかりと確認しておかないと、うっかり車内がびしょ濡れ!なんていうことになりかねません。
また、ボディサイズが規定以上のクルマや、アンテナやミラーが格納できないクルマは、セルフ洗車機を利用するのは避けましょう。大型のSUVやクラシックカー、希少な輸入車などもセルフ洗車機を利用しないのが無難です。
加えて、メーカー純正以外のカスタムが施されているクルマも、セルフ洗車機をすべきではありません。
セルフ洗車機を利用できないクルマについては注意書きなどに明示されているため、必ず確認するようにしましょう。
●きれいに洗車するためには予洗いと拭き上げが重要
一方、一般的なクルマでも、セルフ洗車機を利用する前にはいくつかの注意が必要です。
セルフ洗車機は、手洗い洗車とは異なり、クルマの細かな汚れひとつひとつを丁寧に取り去ってくれるわけではありません。そのため、特に気になる汚れがある場合などは、その部分だけ事前に手洗い洗車を行うなどの工夫が必要です。
また、大きな汚れがある状態でセルフ洗車機を利用してしまうと、かえって汚れが広がってしまったり、あるいは汚れがこすれることでボディに細かいキズがついてしまう可能性もあります。
そうしたことを防ぐためにも、大きな汚れがある場合には、事前に水洗いをするなどしておくことが重要です。
そのほか、複雑な形状のグリルや、ホイール、タイヤなどもセルフ洗車機が苦手とする部分のため、必要に応じて手洗いをするとよさそうです。
また、手洗い洗車と同様、洗車後の拭き上げは非常に重要です。セルフ洗車機自体にも乾燥機能がある場合がほとんどですが、細かな水滴までは取り去れないため、自身でしっかり拭き上げましょう。
拭き上げが不十分だと、水滴の残った部分がシミになってしまう可能性があります。時間のない中でもクルマを綺麗にできるのがセルフ洗車機のメリットですが、拭き上げまでの時間も考慮しておくことがポイントです。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
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