プリウスに「GRMN」が存在? PHEVモデルをベースに出力300ps超!?

■新型プリウス最強のGRMN誕生

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新型プリウスのエクステリア

2022年11月16日に世界初公開され、2023年1月10日(火)にHEV仕様が正式発売された5代目となる新型プリウス。

最新の第5世代となるハイブリッドシステムを搭載しており、市販モデルでは先代の1.8Lから2.0L(M20A-FXSエンジン)へと排気量が引き上げられました。

これにより、システム最高出力が従来の122psから1.6倍となる196psへと一気に向上しています。

ドライバーの意思通りに反応するレスポンスの良さを高次元で実現。E-Fourでは高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性がさらに向上しています。

【車両価格】
2.0L Gグレード 2WD:320万円(E-Fourは22万円高)
2.0L Zグレード 2WD:370万円(E-Fourは22万円高)

●2.0L PHEV仕様は3月1日に発表・発売

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新型プリウスのパワートレーン

一方、PHEV仕様は従来型を大幅に上回る加速性能と静粛性を実現。高効率のダイナミックフォースエンジンと高出力駆動用リチウムイオンバッテリーにより、従来並みの低燃費を維持しながら223psものシステム最高出力を達成。

0-100km/h加速で6.7秒をマークするなど圧倒的な動力性能を実現しており、その加速性能はGR86の0-100km/h加速6.3秒に迫っています。

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新型プリウスの走行シーン

また、日常生活の大部分をEV走行だけでカバーできるよう、バッテリー性能を向上。

従来ラゲッジ部にあった電池パックをリヤシート下部に搭載することで、低重心化とラゲッジスペースの拡大を実現。新型プリウスのスポーティな走りと、利便性の向上を両立しています。

●新型プリウスに早くも「GRMN」設定の噂

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PRIUS GRMNのエクステリア(筆者予想)

そうした中、新型プリウスPHEVをベースに「GRMN」仕様が設定されるという噂が囁かれています。

トヨタ自動車は、新型を世界公開した時点からPHEVをスポーティなパワーユニットとしてアピール。

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新型プリウスのエンジンルーム(2.0L THSII)

2.0L HEV仕様(196ps)でも0-100km/h加速7.5秒を叩き出すそうなので、新型の動力性能の高さが窺えます。

このように、同社がPHEVの“速さ”を発売前からアピールするのは、GRMNのベース車として高性能ぶりを印象付けたいからなのかもしれません。

ちなみにGRシリーズには「GRMN」「GR」「GR SPORT」の3種類が存在します。

「GRMN」:市販車の頂点を目指すスポーツモデル(エンジン、シャシー、ボディをフルチューン)
「GR」:「GRMN」のエッセンスを注ぎ込んだ本格派の量産スポーツモデル
「GR SPORT」:手軽にスポーティドライブを楽しめるGRのエントリーモデル

従って「GRMN」はGRシリーズ中、最もホットなモデルとなります。

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PRIUS GRMNのフロントマスク(筆者予想)

GRMN仕様を仕立てるにあたり予想されるのは、スポット溶接増し打ちや構造用接着剤使用範囲の拡大。ボディ剛性を向上させ、サスペンションやブレーキを徹底的に強化。

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新型プリウスのインテリア

インテリアも専用アイテムが奢られ、ノーマルとは一線を画す仕上がりに。

強力な駆動用モーター(フロントモーター:113ps/21.0kgm、リヤモーター:41ps/8.6kgm)はそのままに、2.0Lエンジン(152ps/19.2kgm)をチューンする事で、システム最高出力300ps前後を目指すものと予想されます。

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PRIUS GRMNのリヤビュー(筆者予想)

レスポンスやサウンドなど、感性に訴える部分の改良がメインになる見込みで、エクステリアではフード上やフェンダーサイドにエアダクトを追加。専用アロイホイールを装着。

迫力を増したフロントバンパー開口が「GRMN」であることを主張。

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GRカローラのエクステリア

またリヤ周りでは、バックドアにスポイラーが追加され、リヤバンパー下部からは太目のエキゾーストパイプが顔を覗かせます。

エンジンチューンにより、ハイブリッド・スポーツセダンに相応しい仕上がりとなる見込みで、GRカローラのようにさらに迫力のある別体式リヤフェンダーが追加される可能性も。

なお、新型プリウス「GRMN」は1年後の登場が予想されており、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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