まさかのパクリ? エクステリア・デザインが酷似しているクルマたち3組がコレ!

■偶然似てしまったのか? それとも…

現行ホンダ ヴェゼルのエクステリア

よく似た顔の人が存在するように、クルマにもよく似た車種が存在します。

美人顔のトレンドがあるように、自動車のデザインには世界的なトレンドがあるため、偶然似てしまった…なんてことも。

また、カーデザイナーが開発過程で、他の人気モデルのデザインを意識するケースも……皆無とは言い切れません。

次にご紹介するクルマたちは、実はそうした部類なのかもしれません。

●ホンダ「ヴェゼル」 vs 先代トヨタ「ハリアー」

ホンダ ヴェゼル(上)と先代ハリアー比較

2021年9月にデビュー。個性的なラジエターグリル意匠が目を惹く現行ホンダ「ヴェゼル」ですが、同車のリヤ周りには先代トヨタ「ハリアー」と似ている部分が多くみられます。

テールランプ内部の構成はやや異なるものの、その外形はほぼ同一で、中央のHマークを挟むガーニッシュや、バックドアガラスを取り囲むリヤスポイラーの形状などもよく似ています。

ちなみに、先代ハリアーが発売されたのは2013年11月のこと。

高度な安全機能を装備するようになった昨今では、新車開発に5年以上を要するため、昨秋デビューしたヴェゼルの場合、2016年頃に開発がスタートしていたと推測されます。

従って、時期的に当時販売が好調だった先代ハリアーの意匠を参考にすることは充分可能だったとも思われますが、年代が違いすぎるので真似したとまでは考えにくいのではないでしょうか。

● トヨタ「カローラ スポーツ」 vs ルノー「メガーヌ」

カローラ スポーツ(上)とルノー メガーヌ比較

続いて2018年6月に発売されたトヨタ「カローラ スポーツ」のケース。サイドビューが仏車ルノー「メガーヌ」に非常によく似ており、真横からだと見間違えそうなレベルです。

具体的にはリヤドア窓下線のキックアップ位置や、リヤドアパネル後部の見切り方、ドアハンドル形状、張り出したボディ後部のボリューム感などに共通点がみられます。

そんな4代目メガーヌが欧州で発売されたのは意外に古く、2016年7月のこと。一方のカローラ スポーツもその僅か2年後に発売されており、この両車が似ているのは“偶然の産物”なのかもしれません。

●フェラーリ「プロサングエ」 vs トヨタ「クラウン スポーツ」

フェラーリ プロサングエ(上)とクラウン スポーツ比較

最後は、先頃フェラーリが公開した同社初のSUV「プロサングエ」のケース。

フェラーリ プロサングエ(上)とクラウン スポーツ比較

以前にご紹介したとおり、同車の特徴的な「コの字」型のフロントランプ周りが新型クラウンシリーズの「スポーツ」に似ており、リヤ周りについてもテールランプの意匠がよく似ています。

ちなみに、トヨタ自動車がクラウン スポーツをワールドプレミアしたのは2022年7月15日。

フェラーリが欧州でプロサングエを公開したのは、その2ヵ月後の9月13日であり、この両車についても時期的に“偶然の産物”と言えそうです。また、共に初の本格スポーツSUVである点も共通しており、大いに驚かされます。


そのほか巷では、そっくりとは言えないまでも、マツダ3とメルセデス・ベンツAクラスの雰囲気が似ていると、以前から噂になっているようです。

いずれにしても、オリジナル性の高い意匠を生み出す作業は、全面的にカーデザイナーの技量に託されている訳で、その開発過程で偶然似たような意匠になることは実際にあるようです。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

ホンダ ヴェゼル
https://www.honda.co.jp/VEZEL/

ルノー メガーヌ
https://www.renault.jp/car_lineup/megane/

フェラーリ プロサングエ
https://www.ferrari.com/ja-JP/auto/ferrari-purosangue

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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