クルマを操るならやっぱりマニュアル!予算200万円以下で買える国産MT新車5選【2022年版】

■今、マニュアルミッション車を買うならこの5台!

最近では、軽自動車の主力モデルであるスーパーハイトワゴンでも、ターボエンジンを搭載した上級モデルの車両本体価格は200万円オーバーとなっています。クルマの高額化が進んでいますが、ここでは軽自動車の除いたモデルで車両本体価格200万円以下の国産MT車を5車種紹介します。

●トヨタ・ヤリス/1.5Lモデルに6MT仕様を用意

200万円以下のMT車選び
トヨタ・ヤリス

2020年2月に登場したコンパクトカーのトヨタヤリス。ヴィッツから名前が変わっただけでなく、クルマの骨格にあたるプラットフォームから一新したことで、従来のコンパクトカーの域を超える「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」が特徴です。

搭載されているパワートレインは、1L直列3気筒DOHCエンジン、1.5L直列3気筒エンジンそして、1.5Lエンジンのハイブリッドの3種類。このうち、1.5L直列3気筒エンジンを搭載した2WD(FF)車に6速MT車が用意されています。

グレードと価格はエントリーグレードの1.5Xが154万3000円、1.5Gが171万8000円そして、最上級グレードの1.5Zでも188万8000円となっています。

●スズキ・スイフト/1.2Lモデルなら150万円台だがやはりスイスポが◎

200万円以下のMT車選び
スズキ・スイフトスポーツ

現行型のスズキスイフトは2017年1月に発売されました。「ハーテクト」と呼ばれる軽量、高剛性のプラットフォームを採用。欧州のハイウェイやワインディングを徹底的に走り込み、走行性能に磨きを掛けているのが特徴です。

搭載するパワートレインは1.2L直列4気筒DOHCエンジンをはじめ、1.2Lマイルドハイブリッド、1.2Lストロングハイブリッドの3種類となっています。そのうちMT車が用意されているのは、1.2Lエンジンを搭載した1.2XGと1.2RSに設定されています。

最高出力140ps、最大トルク230Nmを発生する1.4L直4ターボエンジンを搭載したホットハッチのスイフトスポーツは6速MT車が201万7400円となっているため、除外しています。(受注生産のスズキセーフティサポート非装着車の6速MT車は187万4400円)。

スイフトのMT車の車両本体価格は1.2XGが153万5600円、1.2RSが178万2000円となっています。

200万円は超えていますが、性能を考えるとスイフトスポーツのコストパフォーマンスの高さが光ります。

●マツダ・マツダ2/ガソリンに加えディーゼルモデルにも6MT仕様あり

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マツダ・マツダ2

2019年9月から販売開始したマツダ2は2014年に登場した4代目デミオを商品改良したモデルです。

内外装も変更されていますが、運転をより楽しめるように、シートやサスペンションなどにマツダ3などで採用されている車両構造技術「スカイアクティブ・ビークル・アーキクチャー」の考え方を導入。さらにADASと呼ばれる運転支援システムも充実させています。

マツダ2に搭載されているエンジンは、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンと1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの2種類。6速MTは両エンジンの2WD(FF)車に組み合わされています。

6速MT車が用意されているグレードはガソリン車が15Sプロアクティブ、15Sブラックトーンエディション、15SプロアクティブSパッケージ、15S Lパッケージ、そしてモータースポーツ仕様の15MB。
ディーゼル車はXDプロアクティブ、XDブラックトーンエディション、XDプロアクティブSパッケージ、XD Lパッケージです。

そのうち200万円以内で狙えるのは、車両本体価格169万4000円の15Sプロアクティブ、179万8000円の15Sブラックトーンエディション、190万3000円の15SプロアクティブSパッケージ。そしてディーゼル車のXDプロアクティブの199万1000円、165万円の15MBの5グレードです。

●日産マーチ/専用チューンのニスモSが狙い

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日産マーチ ニスモS

現行型が2010年から販売されている現行型日産 マーチは、スポーツモデルのマーチ ニスモSだけに5速MT車が用意されています。マーチ ニスモSの車両本体価格は187万6600円です

マーチ ニスモSはボディ剛性向上を追求し専用チューンを施したボディに、最高出力116ps、最大トルク156Nmを発生する1.5L直4エンジンを搭載。ミッションは5速MTが組み合わされ、ワインディングなどでは、普段使う事のない高回転までエンジンを回す楽しさを味わえます。

ただ、標準車に装着されている運転支援システムが付いていない点はやや物足りなさも感じます。

●スズキ・ジムニーシエラ/オフロードではMTのよさが光る!

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スズキ・ジムニー シエラ

本格オフローダーのスズキ・ジムニー シエラは20年振りにフルモデルチェンジを行い、現行モデルは2018年7月に登場しました。ジムニー伝統のラダーフレーム構造を踏襲しつつ、前後のクロスメンバーに加えて中央部にXメンバーを追加。その結果、先代に比べてねじり剛性は約1.5倍を実現しました。

さらに、ラダーフレームと車体を接続するボディマウントゴムを大型化することで、防振性能を高めてフレームから車体に伝わる振動を低減。加えて、ゴムの特性を変更することで乗り居心地の良さと優れた操縦安定性を両立させています。

ジムニーシエラに搭載されているエンジンは1.5L直列4気筒DOHCの1種類で、駆動方式はパートタイム式の4WDのみとなっています。グレード構成はJLとJCの2種類でどちらも5速MT車が用意されています。

車両本体価格はJLが179万3000円、上級グレードのJCは195万8000円となっています。販売開始から2年半が経過しましたが、人気が高く納車までの期間が長期にわたっています。

(文と写真:萩原文博)

この記事は2022年3月22日に再編集しました。

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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