日本銀行本店が完成/シューマッハの愛息ミック誕生/唯一の軽自動車用ディーゼルを開発したヤンマーの創業者山岡孫吉【今日は何の日?3月22日】

■重要文化財ともなっている建造物「日本銀行」が完成

1896(明治29)年3月22日、東京中央区に日本銀行本店が完成しました。設計したのは、近代建築の父と名高い辰野金吾で、東京駅も彼が設計しました。ネオバロック様式で、ドーム型の屋根や規則正しく並ぶ窓など歴史的にも貴重な建物で、重要文化財に指定されています。ちなみに日本銀行という組織は、その14年前の1882年に永代橋近くの建物で開業していす。

3月22日には、アナウンサーの有働由美子、タレントの大橋巨泉、芸術家の草間彌生、作曲家の中山晋平、ヤンマー創業者の山岡孫吉、米国女優のウィザスプーン、F1ドライバーのミック・シューマッハなどが生まれています。本日紹介するのは、ミハエル・シューマッハの愛息ミック・シューマッハと山岡孫吉です。

●F1にシューマッハが戻ってきた!シューマッハの愛息ミック・シューマッハが誕生

ミック・シューマッハ (C)Creative Commons
ミック・シューマッハ (C)Creative Commons

ミック・シューマッハは、1999年3月22日にオーストリア(国籍はドイツ)で生まれました。父親は、言わずと知れたF1チャンピオン7回を誇るミハエル・シューマッハです。残念なことにミハエル・シューマッハは、2013年にスキー事故で頭部に深刻なダメージを負い、現在も治療中です。

ベネトン・B194を駆けるミック・シューマッハ(2017年ベルギーGP)(C)Creative Commons
ベネトン・B194を駆けるミック・シューマッハ(2017年ベルギーGP)(C)Creative Commons

ミック・シューマッハは、幼少の頃から父親に連れられてサーキットに姿を見せていたこともあり、必然的にモータースポーツを志します。本格的に始めたのは、9歳の頃から挑戦したカートですが、当時は周囲の目を気にして母親の旧姓を名乗ってレースに参戦したとのこと。2014年にフォーミュラに転向後、2015年にF4、2017年から欧州F3に参戦し、2018年にはチャンピオンに輝きます。2019年からはフェラーリ・ドライバー・アカデミーに籍を置いてF2に参戦、2020年には早々とチャンピオンとなります。そして昨年2021年から遂にF1に参戦、シューマッハがF1に帰ってきたのです。2021年に成績は残せませんでしたが、ミハエル・シューマッハの回復を祈りながら、特別な想いで応援してしまいますね。

●軽自動車用ディーゼルエンジンも作ったヤンマーの創業者山岡孫吉が誕生

山岡孫吉は1888(明治21)年3月22日、滋賀県伊賀郡南富永村(現、長浜市高月町)で農家の10人兄弟の6番目として生まれました。尋常小学校卒業後、15歳で大阪のメリヤス問屋に奉公に出ます。その後17歳で大阪ガスの作業員となり、ガスエンジンに興味を持つようになります。1912年、24歳で大阪で吸入瓦斯発動機の販売業を始め、1917年に現ヤンマーの起源となる山岡発動工作所を設立します。

山岡孫吉 (C)Creative Commons
山岡孫吉 (C)Creative Commons

1920年に日本初の農業用石油エンジンの試作品を完成、「トンボ印」と名付けましたが商標登録できなかったため、大型トンボの“ヤンマー”として商標登録します。1932年に欧米視察でディーゼルエンジンに出会い、ディーゼルエンジンの開発を行うことを決断。1933年に世界初のディーゼルエンジンの小型化に成功し、日本のみならず本場のドイツからも高い評価を受けます。

世界初の小形横形水冷ディーゼルエンジン「HB形」(引用:ヤンマーHP)
世界初の小形横形水冷ディーゼルエンジン「HB形」(引用:ヤンマーHP)

実は、ヤンマーは唯一軽自動車のディーゼル車を世に出していること、ご存じでしょうか。それは1958年に発売された360ccの空冷V型2気筒ディーゼルエンジンを搭載した軽トラック「ポニー」です。現在までの長い歴史の中で、唯一のディーゼル軽自動車です。その後、農機や船舶などのエンジンを製造し、1952年に社名をヤンマー・ディーゼル株式会社と改称。一方で山岡孫吉は、意欲ある子供たちが安心して勉強できるように奨学金を給与する「山岡育英会」を設立するなど、社会への貢献にも注力しました。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン

Mr. ソラン 近影
某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。