新型トヨタ「ハリアー(4代目)」がスタート価格299万円で正式発売!【2020年6月17日更新】

■新型の車両価格帯は299~504万円

トヨタ自動車が6月17日(水)に発売した新型高級SUV・トヨタ「ハリアー」。

同車はこれまでトヨペット店での専売モデルでしたが、今回から全系列店で併売されることになり、各販売店では正式発売の約1ヶ月前となる5月15日から予約受注を開始しています。

同社は新型ハリアーの北米向け「Venza(ヴェンザ)」についても5月18日(現地時間)に特設サイトで公開。今夏から発売するそうです(外観は国内向けとほぼ同等)。

新型トヨタ「ハリアー」の北米版「Venza(ヴェンザ)」のエクステリア

今回、国内向け新型ハリアーにはハイブリッド車、ガソリン車ともに「Z」「G」「S」の3グレードをラインナップ。「Z」「G」グレードには本革シートなどを搭載したレザーパッケージが設定されており、各グレードごとの車両価格は以下のようになっています。

新型トヨタ「ハリアー」のグレード一覧/車両価格(※トヨタの資料に加筆)

【2.5Lハイブリッド車】

・2WD(FF)の価格は358万円(S)をスタートに、最上級モデル(Z)は+94万円
・E-Four(4WD)モデルは各グレード共に2WDモデル+22万円の設定

【2.0Lガソリン車】

・2WD(FF)の価格は299万円(S)をスタートに、最上級モデル(Z)は+94万円
・4WDモデルは各グレード共に2WDモデル+20万円の設定

またレザーパッケージは2.5Lハイブリッド/2.0Lガソリンモデル共に+30万円の設定。

全体として車両価格は現行モデルから大きく変化していないものの、車格から考えて299万円のスタート価格はかなり魅力的といえそうです。

■新型ハリアー開発チームが目指したものとは?

トヨタ自動車によると、新型ハリアーのデザイン過程において、知性や品格が感じられる造形を具体化するにあたり、かなり作業が難航したそうです。

スポーツカーにも負けない豊かな張り出しを持ったリヤフェンダーや、シャープな造形は、デザイン/設計/生産部門が一丸となり、限界ギリギリまで何度もプレス成形の試行錯誤を重ねて実現したもので、ランプ類もミリ単位で薄くし、上質な光り方ができるまで改良を重ねたと言います。

新型トヨタ「ハリアー」の北米版「Venza(ヴェンザ)」のエクステリア

「走り」においても同様で、ハンドルを真っ直ぐに保持しているだけで、操っている感覚やタイヤとのつながりが伝わって来る「直結感」を追求。走り出しから感じる上品さ、ステアリングの正確さ、しなやかな乗り心地など、感性領域の質感を綿密に作り込んだそうです。

■売れ筋は2.5Lハイブリッド車のZグレード(FF)

ちなみに、新型のボディサイズは現行比で全長4,740(+15)mm×全幅1,855(+20)mm×全高1,660(-30)mm、ホイールベース2,690(+30)mmと、全長・全幅・ホイールベースが拡大している反面、全高は低くなっており、これにより伸びやかで流麗なデザインとなっています。

またサスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウイッシュボーン式を採用したRAV4用TNGAプラットフォーム「GA-K」を採用しつつも、ダンパーなどに専用チューニングを施すことで上質な乗り心地や高速安定性を追及。

パワーユニットは直4直噴2.0L(171ps/21.1kgm)および直4直噴2.5L(178ps/22.5kgm)+モーターのハイブリッド(システム出力 2WD:218ps、E-Four:222ps)で、これまでハイブリッド仕様に無かったFFモデルが設定されているのがポイントとなります。

ハイブリッドモデルでは「NORMAL」「ECO」「SPORT」の走行モードに加えて低速時にモーターのみで走行可能な「EVモード」も用意されており、E-Fourは必要に応じてモーターが後輪に動力を供給。前輪/後輪トルク配分は定常走行時の100:0から滑り易い路面での20:80まで変化し、その状況はマルチインフォメーションディスプレイに表示されます。

各種情報によると受注滑り出しは好調のようで、店頭に新型が並ぶ6月末頃に実車を確認してからオーダーした場合、販売店によっては納車が半年以上先になる場合もある模様。

新型トヨタ「ハリアー」の北米版「Venza(ヴェンザ)」のリヤビュー

初期段階での売れ筋はFFモデルの「2.5Lハイブリッド」(Zグレード:452万円)のようで、ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン、装備面ではNAVI画面に車両周辺状況を表示するパノラミックビューモニターなどが人気のようです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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【関連リンク】

トヨタ ハリアー
https://toyota.jp/harrier/

北米向け「Venza」特設サイト
https://www.toyota.com/upcoming-vehicles/venza/

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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