新型ハリアーの先行受注が5月15日からスタート。最速の納車は7月上旬?

■ディーラー店頭への配車は6月末頃に

トヨタ自動車が7年ぶりのフルモデルチェンジを予定している高級クロスオーバーSUV、新型「ハリアー(HARRIER)」。

精悍な新型ハリアーのエクステリア

同社によると、4代目となる新型ハリアーでは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視し、「より人生を豊かにするパートナーとしての存在」を目指したとのこと。高級モデルのわりに比較的手頃なエントリー価格が期待できる同車だけに顧客からの注目度も高いようです。

6月17日とされる新型発売に先立ち、各販売店では5月15日から先行受注を開始、7月上旬の納車を目指しているようで、店頭に実車が並ぶのは6月末頃となる模様。現物を確認してからオーダーした場合、納車が10月以降になるとの情報も。

■動画を公開、フロントターンランプもデュアルタイプに!

そうしたなか、同社は5月10日に新型「ハリアー」が走行する様子を捉えた動画を公開。遮音性を高めた「静けさのある走り出し」や、トルクアップしたエンジンによる「スムースな加速性能」「重厚感のある乗り味」、ドライバーの「意のままに走れる快適さ」、ボディの高剛性化、軽量化による「卓越した操縦安定性」などを訴求。

動画からはヘッドランプ内のフロントターンシグナルランプが現行モデルの「流れる」ように点灯するシーケンシャルタイプに代わり、通常の点滅タイプではあるものの、デイタイムランプと同様にツインでL字型に発光するタイプに改められていることが見てとれます。

新型ハリアーでは従来の流れるシーケンシャルランプに代わり、点滅式デュアルターンランプを装備

ちなみに、新型のボディサイズは現行比で全長:4,740(+15)mm×全幅:1,855(+20)mm×全高:1,660(-30)mm、ホイールベース:2,690(+30)mmと、全長、全幅、ホイールベースが拡大している反面、全高は低くなっており、これにより、伸びやかで流麗なデザインとなっています。

またサスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウイッシュボーン式を採用したRAV4用TNGAプラットフォーム「GA-K」を採用しつつも、ダンパーなどに専用チューニングを施すことで上質な乗り心地や高速安定性を追及。

新型ハリアーは全高が現行モデル比で30mm低くなっている。

パワーユニットは直4直噴2.0L(171ps/21.1kgm)および直4直噴2.5L(178ps/22.5kgm)+モーターのハイブリッド(システム出力 2WD:218ps、4WD:222ps)で、新型では双方に4WDと2WD(FF)を設定。これまでハイブリッド仕様に無かったFFモデルの設定がトピックス。

トヨタ初採用となる調光ガラスを用いた電動シェード付「パノラマルーフ」や、走行中の前後方向映像を録画可能な「デジタルインナーミラー」の装備が注目されます。

新型ハリアーのグレード一覧。ハイブリッドモデルにFF仕様が追加されている。

今回、新型ハリアーにはハイブリッド車、ガソリン車ともに「Z」「G」「S」の3グレードがラインナップされており、「Z」「G」グレードには本革シートなどを搭載した「Leather Package」を設定。気になる車両価格については未公表ですが、各種情報によると2.0Lガソリン車が約300〜440万円、2.5Lハイブリッド車が約360〜500万円となるようです。

そのほか、電動シェード付パノラマルーフ(OPT)は約20万円、話題の「デジタルインナーミラー」は標準装備(Sグレード除く)される模様。

横長テールランプが印象的な新型ハリアーのリヤビュー

オフロード指向を強めたRAV4に対し、1997年12月発売の初代モデル以来、従来のカテゴライズに捉われない「都市型SUV」として新ジャンルを切り拓いてきた「ハリアー」だけに、今回の4代目についても高い完成度が期待できそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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