専用フロントマスクでプレミアム感を増したRAV4 PHV、システム出力を大幅にアップしてまもなく発売

■システム出力306psで、クラストップレベルの加速性能を実現

トヨタ自動車が昨年末にロサンゼルスオートショーで公開した「RAV4 PHV」(米国名:RAV4 Prime)の国内発売が迫っています。

ロサンゼルスオートショー2019で公開されたトヨタ RAV4 Prime(米国仕様)

パワートレーンに新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用しており、RAV4 HV同様の2.5L直4エンジン(178ps/22.5kgm)とE-Fourの組み合わせに加え、さらに高出力化したモーターやフロア下に搭載した大容量リチウムイオンバッテリーにより、84psアップとなるシステム出力306ps(302hp)の大出力を発生。

E-Fourは後輪をモーターで駆動する4WDシステムで、走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分、高い走破性と優れた操縦安定性を追求しています。

RAV4 PHVではHVモデルを上回るクラストップレベルの加速性能(0‐96km/h:5.8秒)を実現しており、電動車ならではの運転の楽しさに加え、一充電あたりのEV航続距離が60km以上と、パワフルな走行性能と優れた環境性能を両立しています。

トヨタ RAV4 PHV(欧州仕様)

また駆動用バッテリーに蓄えた最大出力1,500Wの電力を、付属のヴィークルパワーコネクターにより、災害時に家電などへ100Vを供給できる外部給電機能を搭載。

■RAV4 HVにはない縦型LEDデイライトを装備

外観では外周に光モールを配したメッシュ調の専用ラジエータグリルや、バンパー開口部のデザインが標準モデルと異なる専用フロントバンパーを採用。ホイールガードなどの樹脂部品もプレミアム感のあるグロスブラック(光沢)仕様となっています。

トヨタ RAV4 PHV(左)と現行HV(右)のエクステリア比較

19インチ専用アルミホイールや大径タイヤの採用により、力強さと安定感が演出されており、インテリアには視認性を高めるヘッドアップディスプレイや9インチの大型ディスプレイオーディオを初採用しています。

欧州仕様のPHVは現行の国内向けHVモデルと同様、フロントバンパーの両サイドに丸型ハロゲンフォグランプを装備していますが、国内や米国向けには縦長意匠のLED式DRL(デイタイムランニングランプ)を装備しており、前方からのPHV識別に一役買いそうです。

トヨタ RAV4 PHV(欧州仕様)

1994年に初代RAV4が発売されて以来、26年間5世代に渡る歴代モデルの世界販売は本年2月末時点で既に1,000万台を突破しており、同車はコンパクトSUVの市場を確立しただけでなく、現在も世界的なベストセラーであり続けています。

初代トヨタRAV4

トヨタ自動車では、「RAV4のPHVは米国および日本においては2020年夏、欧州においては2020年後半の発売を予定」とアナウンスしており、昨今の情勢から変動が予想されるものの、遅くとも8月までに国内発売、車両価格は400万円台後半となりそう。

RAV4 HVの基本性能やスポーティな走行性能をベースに、いっそうプレミアム感、パワフルさを増した「RAV4 PHV」の発売が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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