トヨタRAV4 PHVは人気過ぎて新規受注が停止!? でも分かるわ~【TOYOTA RAV4 PHV】

■トータル306psのハイパーSUV

●しかも1300km以上も走れるなんて素晴らしい!

トヨタ RAV4 PHVに試乗してきました。これはCセグメントSUVであるRAV4にプラグインハイブリッドシステムを搭載した車両です。

トヨタ RAV4 PHV
トヨタ RAV4 PHVに試乗してきました。

ボディサイズは全長が4600mm、全幅は1855mmで全高は1695mmです。外観での特徴は専用のフロントグリルとロアーガーニッシュを採用したこと。LEDデイライトも専用品です。

19インチのPHV専用アルミホイールも設定されました。またボディ下部やフェンダー周辺は光沢ブラック塗装が施されています。

コクピット
ブラックのカラーリングが施されるコクピット。

インテリアでは広範囲にわたってブラックのカラーリングが施されています。ステアリングやインパネ、シート、シフトブーツなどにレッドステッチが施されていることも特徴です。ラゲッジルームでは壁面に1500WのAC電源ポートを確保しました。

パワートレーンはRAV4 PHV用に広範囲で新開発ものが採用されました。

エンジン
2.5Lの4気筒エンジン+新プラグインハイブリッド機構です。

2.5Lの4気筒エンジンに新開発のフロントモーターユニット&リチウムイオン電池とともに、既存ものと同一のリヤモーターを組み合わせて構成する、新プラグインハイブリッド機構を採用しています。

実際に乗ってみますと、ハイブリッド仕様がシステム出力218psであるのに対してPHVはその約1.5倍となる306ps。このためRAV4のハイパースポーツ版とでも言うべき出力特性なのです。発進からすぐ、力強く押し出される加速フィールは緩むことなく、どんどん車速上げて行きます。何しろ0-100km/h加速時間は6秒というハイパーぶりですから、遅いわけがないのでした。

RAV4 PHV
気持ちいい走りのRAV4 PHV。

このため通常であればストレスの一因にもなる、頻繁な信号での停止がむしろ待ち遠しくなるほどです。なぜならゼロ発進の機会が増えるから(もちろん節度のない急加速は控えなくてはいけません)。

RAV4はもともとTNGAの高剛性プラットフォームを基盤にした、しっかり・しなやかな走りが魅力です。

RAV4 PHVのカットモデル
RAV4 PHVのカットモデル。

そこに加えてRAV4 PHVでは、前出のリチウムイオン電池ユニット他を車体中央のフロア下にセットしていることで重心が低く・中央に寄ったつくりとなっています。これが直進時には落ち着いた挙動に、コーナリング時には安定した動きにプラス方向に働くのです。

直線からコーナーまでずば抜けた速さを持つRAV4 PHV。それでいてハイブリッドユニットとしてのWLTC燃費22.2km/L+EVモードでの走行可能距離95kmを合わせた、満タンでの航続距離は1300km以上というとんでもない効率の良さを併せ持っています。

RAV4 PHVのラゲッジスペース
RAV4 PHVのラゲッジスペースは素晴らしく広い! カリフォルニアコンドル、いけます!

こんな超性能ぶりを持つ車両でありながら価格は469万円から539万円と破格。これは売れそうだと思ったら、すでに生産能力を大幅に上回るオーダーを受けていました。現在は新規受注が停止するほどの人気。

それはそうですよね~。

※オーダー受付再開時にはトヨタが自社ホームページで発表するそうです。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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