テスラの強力ライバルとなるか? BYTON(バイトン)が初となる電動SUVの販売開始に向けて生産準備中

■量産車で世界最大となる48インチディスプレイ搭載

EVベンチャーのBYTON(バイトン)がSUVタイプの高級EV「M-Byte(エムバイト)」を中国で2020年、米国で2021年に発売すると発表しました。

BYTON(バイトン)が発売する新型電動SUV「BYTON M-Byte」

シリコンバレーに自動運転などの先端技術を扱う北米本社を置く同社は、中国を本拠にプレミアムブランドの構築を目指しており、フランクフルトモーターショー2019で新型電動SUV「BYTON M-Byte」を初公開。

車両デザインは独ミュンヘンのデザインセンターで行なわれているそうです。

スタイリッシュな外観が目を引く

同モデルは中国の南京工場で量産に入る最初のモデルで、スタイリッシュな外観に加え、ドライバー席などに大きな液晶パネルやタブレットを配置しており、車内で動画鑑賞などの娯楽が楽しめるのが特徴となっています。

ダッシュボードには量産車で世界最大となる1m超(48インチ幅)のワイド液晶スクリーンが設けられており、ステアリング中央の7インチタブレットや助手席用8インチタブレットに加え、ジェスチャーや音声などで操作が可能。

量産車で世界最大となる48インチ幅のワイド液晶スクリーンを搭載

車載バッテリーでは丸紅などと連携するようで、72kw/h仕様(航続:360km)、もしくは拡張版の95kw/h(同460km)のバッテリーを搭載。

FRモデルは272psを発生。4WDモデルはさらに204psを発生するモーターをフロントアクスルに搭載しており、急速充電の場合、約10分間で100km走行分をバッテリーに充電できるそうです。

72kw/h仕様(航続;360km)、もしくは拡張版の95kw/h(同460km)のバッテリーを搭載

南京工場では本年の生産開始に向け、着々と準備が進んでいるようで、本年半ばに中国市場向けの生産を開始するとともに欧州と北米で先行予約を開始。その後2021年に市場参入するそう。

新工場で着々とM-Byteの生産準備が進む

同クラスの他社EVに比べても競争力の有る価格設定(45,000ユーロ~)となるようで、内外装が洗練されていることからも、今後テスラなどの強力なライバルモデルとなりそうです。

Avanti Yasunori・画像:BYTON)

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【関連リンク】

BYTON
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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