2022年までに自動車用エンジン開発に終止符? ダイムラーがEV開発に注力へ

●電動車の開発に経営資源を集中するため、エンジン開発から撤退?

自動車大手における「脱ディーゼル」の動きが鮮明化しつつあり、各社が相次いでディーゼル車の開発中止を表明しています。そうした情勢の中、ダイムラーが電動車の開発に経営資源を集中するため、エンジン開発から撤退するそうです。

現在、ダイムラーのエンジンはメルセデス・ベンツやスマート、AMG等に搭載されていますが、情報によると今後は新たなエンジン開発を行わず、100年以上続いた燃焼式エンジンの開発を終える模様。

メルセデスベンツEQCエクステリア
メルセデスベンツブランド初の市販EV EQC

昨年のジュネーブショーでは、メルセデス・ベンツが電動車に特化した「EQ」ブランド初の市販EV「EQC」を登場させています。

メルセデスベンツEQCインテリア
先進的なEQCのインテリア

内燃機関による欧州環境規制クリアはダイムラーをもってしても非常に困難なようで、同社は今後、既存エンジンの改良は続けるものの、2022年までにラインナップモデルの全てに電動パワートレインを採用する計画のようです。

今後、各社から次々にEVが発表され、エンジン車が電動車に置き換わる時代がすぐそこまで来ているという状況を感じずにはいられません。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes Benz)

【関連記事】

フランクフルトショー’19への日系ブランド出展がホンダ1社のみだった理由とは?
https://clicccar.com/2019/09/23/913701/

「Honda e」ってどんなクルマ? ホンダが発売する同社初のEVは「走りの楽しいEV」
https://clicccar.com/2019/08/21/904853/

独フォルクスワーゲン・グループが発表した「goTOzero」声明とは?
https://clicccar.com/2019/07/23/888694/

独・フォルクスワーゲンが2030年に約4割をEV化する方針を表明
https://clicccar.com/2019/03/07/714580/

ダイムラーの電動ブランド「EQ」、初の市販EV「EQ C」を公開
https://clicccar.com/2018/02/20/561139/

【関連リンク】

DAIMLER(ダイムラー)
https://www.daimler.com/case/electric/en/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる