トヨタ車体が新型ミニバンのグランエースを世界初出展。ほか3台のコンセプトモデルを披露【東京モーターショー2019】

●グランエースの実車のほか、内装を改装コンセプトを提案。

2018年11月にトヨタ自動車のバン事業がトヨタ車体に移管されてから初めての開催となる今回の東京モーターショーでは、2019年内に発売予定の大型ミニバン「グランエース」がトヨタ車体 ブースで初披露されます。

トヨタ グランエース
トヨタ車体が出現する新型トヨタ・グランエースの外観

以前お伝えしたように、世界初出展となるトヨタ・グランエースは、ワイドボディによる堂々たる存在感を放っていて、上質かつ快適な移動空間を提供するフルサイズワゴンという位置づけです。

トヨタ グランエース
トヨタ・グランエースのフロントマスク
トヨタ グランエース
トヨタ・グランエースのリヤビュー

外観は、金属調加飾の大型アッパーグリルとヘッドライトが融合した顔つきが印象的。上下とワイド方向に張り出させることにより、 華やかで押し出し感満点のフロントフェイスを実現しています。

高級感の演出にも抜かりはありません。フロントグリル枠と連してヘッドランプに突き刺さる特徴的なイメージの LEDデイタイムランニングライトと、クロム加飾フレームで囲まれた2眼ライト(昼:デイライト、夜:クリアランスランプ)により、高級車にふさわしい先進性を強調。

キャビンには、2列目と3列目に同等サイズの本革キャプテンシートを採用。さらに、乗る人を包み込むような木目調、金属調の質感をバランスよく融合させた加飾パネルにより華やかさを抱かせる仕立てになっています。

トヨタ グランエース
8人乗り。2列目と3列目に豪華なキャプテンシートを採用

優れた静粛性と操縦安定性による快適な乗り心地も特徴で、振動、遮音対策を徹底することにより、様々な道路環境においても高級ワゴンにふさわしい心地よい静粛性を追求したとしています。なお、リヤの足まわりには新開発のトレーリングリンク車軸式サスペンションが採用され、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現したそう。

また、同ブースには、3つのコンセプトモデルも出展されます。内装モデルのみ出展になる「Resort Tourer Concept(リゾートツアラー コンセプト)」は、優雅でゆとりのキャビンとおもてなし装備で、“もっとエモーショナルな旅になる超豪華列車のようなハイヤー”という提案。

リゾートツアラー コンセプト
トヨタ車体のコンセプト(内装)モデル、「リゾートツアラー コンセプト」

同じく内装モデルのみ出展になる「Business Liner Concept(ビジネスライナー コンセプト) 」は、グローバルに活躍し、わずかな時間も無駄にしないビジネスパーソンが、空港から次のビジネスシーンに移動するためのワンランク上の送迎サービスというコンセプトになっています。

ビジネスライナー コンセプト
トヨタ車体の「ビジネスライナー コンセプト」

世界初出展の「PMCV Concept(ピーエムシーブイ コンセプト) 」は、「Personal multi compact vehicle」から命名された2030年のミニバン像を提案。様々なライフシーンや、1人〜7人まで、乗る人や載せるものに合わせて、8つのシートレイアウトアレンジが可能になっています。

シートをすべて格納できるため、フラットな室内空間が生まれ、自転車やサーフボードなど⻑尺物も積載できます。さらに、前後に大きく開くスライドドア(助手席側)と上に大きく開くガラスハッチにより大開口を実現。

ピーエムシーブイ コンセプト
ピーエムシーブイ コンセプトの外観
ピーエムシーブイ コンセプト
ピーエムシーブイ コンセプトのキャビン

トヨタ車体のブースは、青海展示棟 Bホール(小間番号AB02)です。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、トヨタ車体)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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