【クルマ塾】プリウスPHVは理想のドライブカー! 横田紀一郎氏の破天荒な西アフリカの旅とは?

■地球を7周してもプリウスはノートラブル!

12月3日、東京・お台場のメガウェブで開かれた第4回クルマ塾。ここでは、当日行われた横田紀一郎氏とモータージャーナリスト吉田由美さんによるトークショーの模様をダイジェストでお届けします。横田氏は今年2018年2月から3月にかけて、プリウスPHVによるパリ・ダカール間の長距離ドライブに成功。トークショーではそのドライブの模様をお話くださいました。

 

■イモトのWiFiで生中継も!

吉田(以下Y):横田さん、パリからダカールまでの映像を見させていただきました。ほんとインスタ映えしそうな場所ばっかりだったんですけど。
横田(以下K):いっぱいありますよ。

Y:私も行ってみたいと思ったんですけど。女性でも大丈夫ですか?
K:トライしてはどうですか。女性は過去にはいないですね。
Y:皆さんのご支援を受けていろんなところから中継とかしてみたいですね。でもメカニックみたいな資格はないなあと思って……。
K:いや、メカニックっていったってこのくらいのクルマになれば必要ないです。壊れるか、走れるかどっちかです(笑)
Q:0か100かみたいな感じですね。

K:そうです。電子機器は持っていくわけいかないし、替えたのはタイヤだけです。僕たちはベクターっていうオールシーズンタイヤをもっていったんですけど、これが大当たりでした。
Y:何セットくらい持ってったんですか?
K:いや予備1本だけです。これはメカともめたんですけど、タイヤ1本で15kgあるんですよ。それで1台のプリウスPHVに3人乗るわけです。
Y:3人乗って、荷物があって、タイヤがあって……
K:食料などの荷物は(伴走車の)ランクルに載せたんですけど、個人的なものは手元に置きたいから、一人20kgくらいで300kgくらいになるわけですよ。その300kgが燃費に関わるわけです。

Y:毎日はどんな感じだったのですか?
K:いまはもうハイテクの世界で、僕らがやっているローテクの世界にはなかなか戻れないわけです。で、イモトのWiFiってのを持っていきまして、撮ったものを毎日日本に送っていたんです。だからライブでこれ毎日見られていたんですよ。そうしないと、アウトドアで活躍を見せる機会がないですからね。

Y:やっぱりタイムリーにどこにいるのか、その瞬間のものを共有したいという思いはありますよね。いまはそれができる状況ですから。
K:コースは非常に安全だったということもありますね。もともとはポリサリオ戦線っていうのがいて、それからアルカイダの練習場とかもあって、とにかく悪いやつらばかりなんですよ。天候の怖さより人災のほうが怖い。盗まれるときはクルマごと盗まれる恐れもあるので。
Y:パリダカでもいろいろと事件がありましたもんね。
K:ありましね、ここ1回通ってるんですけどトラックが地雷踏んでますね。地雷原があるんですよ。
Y:(絶句)よくそんなとこに何度も行こうと思いましたね。

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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