■王座奪還の“切り札”
多くのティフォシが見守るイタリアGPで優勝したのは、ポールシッターのキミ・ライコネンでもチャンピオン争いをしているセバスチャン・ベッテルでもなくフェラーリ最大のライバル、ルイス・ハミルトン。マシンの速さは上まわっているのに、戦況は劣勢…。やはり今年もチャンピオン獲得は厳しいのではないか、そんなことさえも頭をよぎってしまいました。
こちらのコンテンツではそんなフェラーリが今季ここまでマシンをどのように進化させ、この窮地をどう打破していこうと考えているのか、ドライバーやチームスタッフの話から徹底分析されています。
興味深かったのが2016年の7月に家庭の事情でマラネロを去ったジェームス・アリソンに代わり、チーフテクニカルオフィサーに昇格した、マッティア・ビノットの話。ビノットは「総合力が今のフェラーリの大きなアドバンテージだ」と説明しています。
「我々はひとつ屋根の下で車体と空力とパワーユニットを開発し、製造する唯一のチームだ(メルセデスは車体がブラックレー、パワーユニットがブリックスワース、ルノーは車体がエンストンでパワーユニットがビリーシャチオン)。F1で成功を収めるには、それぞれの部門がナンバーワンでなければならないが、それとともに大切なことは、各部門がいかに融合するかだ。私が技術部門のトップに立った時、大切にしたことは、マシンの性能を部門別に評価するのではなく、パッケージとして考えることだった。我々が速くなったのは、チームが正しい方向を向いて仕事をしているからだと思うよ」
またイタリアGPでハミルトンにドライバーズ・チャンピオンシップ30ポイントの差を広げられてしまった、ベッテルの心境も綴られていました。
「フェラーリが素晴らしいマシンを持っていることは、僕たちが一番分かっている。ここまでどのサーキットでも強かったから、今はそのマシンをドライブするのが楽しい。だから、プレッシャーはない。タイトルを争っているのはメルセデスだけど、僕が考えているのはフェラーリのことだけさ。ライバルを気にしたり、過去のフェラーリの栄光と比べるのは好きじゃない。だから、あまり考えすぎないように、これまでどおり自分たちの仕事に集中するだけさ」
そしてF1解説でお馴染みの森脇基恭さんが解説する「森脇基恭の〇と×」では、今回のフェラーリのミスは「速さに油断してしまった」ことにあると指摘しています。森脇さんが考える、フェラーリとメルセデスの大きなチーム力の差とは…?
詳しくは「F1速報イタリアGP号」でご確認ください!!
(yuri)
【関連リンク】
三栄書房オンラインショップ
http://www.sun-a.com/