あけましておめでとうございます。クリッカー8年目の2018年、自動車業界はどうなる?

新年あけましておめでとうございます。

8年目を迎えましたクリッカーを本年もよろしくお願いいたします。

リーマンショックの影響が一通り波及が一通り見えて、しかし、東日本大震災が起こったころに始まったクリッカーですが、その間、自動車業界も大きな変化が日々訪れました。

昨年は、欧州メーカーの急激なEV化表明とそれに対する日本の一般経済誌系Webサイト、テレビを中心とする「日本はEVで遅れている」報道。普段から自動車メーカー関係者、その他に接する我々としては、欧州の極寒の冬場でも快適に走り、米国の長距離移動に耐えられるフル電気自動車が一気に出来上がり普及することは予想しづらく、電力供給の面からも急激な移行はあり得ないと言い切れるものでした。

それら報道は、日本が遅れているということへの注意喚起というより、いわゆる炎上商法記事にすら見えるものも多数目につきました。

ただし、こういう「刺激」はいいこともあるのでは?と思っています。

日本のメーカーに比べ、欧米の企業は何かとアピールが派手で十分すぎるほどコストをかけています。大きめのマイナーチェンジでも、フルモデルチェンジと変わらないようなリリースを出したり、それに近い発表の場を設けたりします。電動化、自動運転への技術を売り込みたいメガサプライヤにしても、発表リリースの頻度、自動車メーカーやマスコミへの試乗会なども大きく構えていることが多いのですが、これに少なからず日本企業も影響を受けているように見受けられます。

日本古来の「言わずもがな」とか、「おもんぱかって」という奥ゆかしい文化では通用しなくなってきているのを国内でも感じるようになってきたことは悪くないことでしょう。

部分的な電動化はハイブリッドの普及からであるのもわかっていること。静かにそれを進めてきたトヨタは、あからさまにわかりやすく本気を見せ、プリウスの20周年をきっかけとした電動車両用技術の公開、パナソニックとの電動化車両用電池事業での協業検討の発表、2025年頃までには、全車種になんらかの電動車を設定し、2030年に電動車の販売550万台以上、EV・FCVは100万台以上を目指す、という発表などを年末にかけ矢継ぎ早に行いました。

電動化とは直接関係ないにしても、トヨタは宣伝部として別会社化したTMJの本体への吸収、トヨタテクノクラフト、ジェータックス、トヨタモデリスタインターナショナルの3社を統合するなどを発表しており、業界の目まぐるしい動きに対応すべく、リソースの集中を常に行っているのが見て取れることも、動きを見せるアピールのひとつでもあるでしょう。

自動運転技術や衝突安全技術の開発ももちろん進めなければならず、自動車業界はエンジニアの人材不足と言われる部分も含め、ある意味しばらくは賑やかな業界とも言えるかもしれません。

さてそれから、自動車が愛される製品であることが続くよう、趣味性や楽しめる存在であることもアピールしていかなければなりません。

必ずしもマニアに受けるものだけでなく、誰もが憧れたり、乗りたくなるようなクルマを作っていかなければなりません。

デザインへの期待も「乗りたくなる」気持ちを高める重要なファクターとして大きく膨らみます。

つまり、環境負荷が低く、事故によるリスクが最小限で、乗りたくなるクルマが求められているということになるのでしょう。もはやそれは贅沢な話とは言ってられなくなってきています。

きっとそれを目指してくれるのが自動車メーカーでしょう。ベンチャーや他業種からの参入では簡単にできるものではありません。しかし、そうした参入により、自動車メーカーの旧来のクルマ創りだけではない、ユーザーが「いま欲しい商品」が生まれる、クルマ好きとしては、その部分にさらに期待を寄せるところです。

きっと、そんな「いいクルマ」が登場してくれる2018年になる、そう期待したいと思います。

(clicccar編集長 小林 和久)

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