R34 スカイライン GTターボに、スカイラインの真髄を見た(その3)【等身大インプレ】

今回試乗したR34 スカイライン GTターボで、今回ふたつの気づきがありました。

1つ目は「アクセルオンの走りの楽しさ」についてです。最近のエコカーは、アクセルオフで燃料を使わない走り方がキモ。一方R34スカイラインGTターボは、アクセルオンでパワーを掛けると、クルマ全体が躍動して真価を発揮するのですから、全く真逆なのですネ。

今回の試乗は、走行距離467.8kmでハイオク指定の燃費は8.9km/l。もちろん、この燃費でも大満足ですヨ。なにしろ筆者は運転しながら「エコカーとは違うのだよ、エコカーとは!」と口走っておりましたから。

2つ目は、「スカイラインのアイデンティティ」についてです。スカイラインの生みの親、桜井眞一郎氏は、「スカイラインは、”スポーティとファミリー”をバランスさせたクルマ」であると語っています。

思い起こすとスカイラインは、”走り好きなお父さんとお出かけ好きな家族”のためのクルマでした。そう考えると、R32は走りを優先しすぎたし、R33はファミリー志向に戻し過ぎました。R34はファミリー要素を必要十分なレベルを確保するとともに、走りでは高剛性ボディを採用して”お父さん”が唸るような走行性能を実現していたのです。

こうして見ると、R34スカイラインは、まさに”スカイラインのアイデンティティ”の真髄を極めたようなクルマだったことがわかります。残念なのは、現役当時はマイナス要因が重なったこと。発売時はバブル崩壊で景気総崩れとなり、高額なスポーティセダン市場が一気に縮小。更に欧州プレミアムセダンと渡り合うには、デザインも質感も地味過ぎて販売低迷。駄目押しは、日産の倒産クライシス……。

そのためR34スカイラインは、約3年という異例の短寿命となってしまいました。

それにつけてもR34スカイラインGTターボは、18万キロ超えでこれだけの走りを披露するのですから、新車時にはいったいどれだけのポテンシャルを備えていたのでしょう。FRのR34GTターボはGT-Rの影に隠れて地味な存在でしたが、スカイライン60周年の年に出会えて良かったです。

今こそ日本には、R34スカイラインのような身近なFR車が求められているのではないかと、切に実感した次第です!

(星崎 俊浩)

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