【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第12回・特別を前面に出さなかった異才スポーツ。 トヨタ・MR2(初代)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第12回は、希有なミドシップカーを身近な存在にしたコンパクト・スポーツに太鼓判です。

省エネブームの中、ファン・トゥ・ドライブなスポーツを模索していたトヨタが、1984年、FF車開発の中で生まれた高性能エンジンを使い、まったく新しい発想のコンパクトスポーツとして発表したのが初代のMR2です。

緩いクサビ型のボディは、パーツを共用する80系カローラに似たクリーンな面を持ち、濃いグリーンのイメージカラーとともに、このクルマがストレートな情緒よりもある種の落ち着きを目指していることが分かります。

低いながら一定の厚みを持たせたフロントノーズと、カローラセダンに類似するリアパネルは、スポーティなボディでありつつ、同時にどこか端正な佇まいを醸し出します。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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