そしてクラウンの走りを変えたもう一つの改良が「いなしサスペンション」。
荒れた路面ではタイヤで吸収しきれない振動が発生、ボディに振動が伝わってしまいますが、「いなしサスペンション」ではリヤサスペンションのアッパーアームに開断面構造を設け、捩じり剛性を最適化。
バネ下を積極的に動かすことでボディ側に振動が伝わらないようにコントロールしています。
また旋回時の安定性を確保するためにフロントのタイロッドエンドと、リヤのトーコントロールアームの剛性をチューニング。
フロントは横力に対して「トーアウト」方行へ向きやすく、リヤは「トーイン」方向へ向きやすくすることで、車両安定性と張りのあるグリップ感を実現しています。
中でも「アスリート」にはレクサスのSUV「NX」にも採用されている8AR-FTS型2.0L直4ターボエンジン(最高出力235ps/最大トルク35.7kgm)が追加設定されたのも大きなニュースと言えそうです。
低回転から高回転まで全域にわたり高トルクを発生、低速での扱い易さ、気持ち良い中間加速フィーリングに加えて、低燃費(JC08モード13.4km/L)をプラスした高性能エンジンで、「アスリート」シリーズに爽快な走りをもたらします。
今回のマイナーチェンジにおける秋山晃チーフエンジニアの思いはこれまでの「いつかはクラウン」から「今こそクラウン」、「僕らの世代のクラウン」への変革にあるそうで、そうした想いが鮮やかなボディカラー追加などにも表れているようです。
「走りの質感」を高めた新型クラウン アスリートシリーズの車両価格は2.0ターボモデルが388万円からとなっています。(店頭発表会は10月10日-10月12日)
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