【パリモーターショー2018】これは日本でも売るべき。美しいカローラワゴンのデザイン

パリモーターショーで世界初公開された市販車として唯一の日本車が『カローラ・ツーリングスポーツ』。はやい話がカローラワゴンですね。

ただ、日本でいま売っている「カロゴン」とはクルマの成り立ちがかなり違う。日本のカローラはそもそも世界基準のカローラ(通称:グローバルカローラ)とは名前以外はまったくの別物で、プラットフォームはヴィッツと共通だし車体サイズも小さい。完全に日本専用設計の、ドメスティックモデルなのだ。

いっぽうで世界的には、日本よりひとまわり大きな車体のカローラが売られていて、この『カローラ・ツーリングスポーツ』はそのステーションワゴン版というわけ(欧州ではセダンが売っていないとか、名前も違うとかまで説明すると自体が複雑になりすぎるのでここでは割愛)。

で、その公開された『カローラ・ツーリングスポーツ』は驚きですよ。どうしてこんなにカッコいいのさ?

バランスの取れたプロポーション、シンプルな面の使い方、それでいてしっかりと表現された躍動感。いままでちょっと目立ちすぎていた、「キーンルック」と呼ばれるフロントバンパーのデザインテーマも見事に馴染んでいて流麗。ベースは日本でも発売している『カローラスポーツ』で、その評価の高いデザインを踏襲しているから当たり前なんだけど、素敵すぎます。

公開されたパワートレインは1.2Lのガソリンターボのほか、1.8Lエンジンを組みあわせたハイブリッドと2.0Lエンジンを組みあわせた新しいハイブリッドを設定するのだとか。欧州でも今や、メインはハイブリッドなのですね。

ところで日本のカローラは来年あたりフルモデルチェンジという話もあり、風の噂だと新型は日本専用モデルではなく世界仕様に合流するとかしないとか。何が言いたいかというと、この美しいカローラ・ツーリングスポーツが日本でも買えるといいなあ。

(工藤貴宏)

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この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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