中身で勝負!ボディ剛性アップがクラウンの走りを変えた!

今回のマイナーチェンジではカウル廻りやBピラー下部、フロントアンダーボディ廻り、ロッカーパネル下面接合部にスポット溶接を追加すると共に、構造用接着剤をリヤボディ廻りを中心に追加しています。

こうした手法は同社が「G’s」で従来から実施しているものですが、量産モデルで標準仕様とするには生産タクトの兼ね合いから、これまでは実現が困難とされて来ました。

TOYOTA_CROWN

今回のマイナーチェンジを指揮した秋山晃チーフエンジニアによれば、生産部門を説得するために試作車を仕立ててその効果を実車で示したそうです。

その過程ではどの部位にスポット溶接を追加すれば効果的かを絞り込むため、想定される箇所全てに穴を開け、そこをビス留めしたあと、一つ一つビスを外しては取り付け、実走行による評価を繰り返したとか。

これはハッキリ言って相当根気の要る作業ですが、結果的に90カ所以上に及ぶスポット溶接の増し打ちを追加、これに伴いマイナーチェンジでは異例となる新たな設備導入を行ったそうです。

こうした苦労を経てボディ接合剛性を高めたことにより、路面の凹凸などから伝わる振動を抑え、走行時やコーナリング時の安定感やステアリングの応答性が各段に向上したと言います。

この記事の著者

Avanti Yasunori

Avanti Yasunori 近影
大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからのクルマ好きで、免許取得後10台以上のクルマを乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。