【新型デイズ ハイウェイスター】前端のサブピラーを細くして視野角を拡大。運転しやすくなったデイズ ハイウェイスター

●「オフセットしていない」ナンバープレートは、スタイリングへのこだわり!?

日産の軽自動車・デイズ ハイウェイスター(価格の一例:Gターボ  プロパイロットエディションは177万8760円)がフルモデルチェンジをしました。

サイズは全長3395mm、全幅1475mm、 全高が1660mmとなります。新型のプラットフォームを採用し、ホイールベースを65mm延長。後席のひざ回り空間を70mm拡大しています。

全高も15mmアップし、フロントシートの着座位置を同じ量だけアップ。前方上方と下方の視界を大きく改善しました。

前方横方向の視野角についても拡大されています。これは従来、ドアミラーの前に採用されていたサブウィンドウを縮小したことによる効果になっています。

外観を見ていきましょう。ハイウェイスターでは、日産車共通のVモーションを大きく強調したグリルが採用されています。

ヘッドライトに関しては上下2段式の7灯LEDタイプが採用されました。近寄ってみるとクロームメッキの、V字形と棒を組み合わせた形のモールが2個入っていることがわかります。

フロントバンパーに配置されたシグネチャーライトやテールライトの部分の造形などにも、V字形を意識したものが配置されました。このように、全身にくさび形状が多く埋め込まれた造形となっています。

フロントフェイスでは、このデイズハイウェイスター、そして標準のデイズともにナンバープレートがセンターに配置されていることにも注目してください。

一般的にスペース効率を重視した軽自動車では、エンジンルームの冷却を最優先してナンバープレートが左右のどちらかにオフセットされがちです。しかし今回は空気の流れを十分に考慮した上で中央に配置することで、普通車と同じようなデザインテイストを得ることができました。

エンジンをはじめとするパワートレインに関しても大きく変更が加わっています。ハイウェイスターには自然吸気とターボの両タイプが設定されますが、いずれもエンジンは新設計でトルクを増強することに注力しました。たとえばターボ版の最高出力は64ps/5600rpm、最大トルクは10.2kgm/2400~4000rpmとなっています。

実際、テストコースにおいてターボモデルに試乗しましたが、本当にこれ軽自動車?と思わせる、グイグイと貪欲に加速させていく力強さにがありました。

マイルドハイブリッドシステムは継続して設定されていますが、今回は従来の鉛電池に代えてリチウムイオンバッテリーとすることで、モーターがアシストする時間が従来の10倍になるなどしています。

全身にわたって商品力をアップしてきたデイズハイウェイスター。実際に乗ってみて、とりわけエンジンの進化具合が大きいと感じました。

(写真/諸星陽一・小林和久 動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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