高速道路でプロボックスが飛ばしてる理由が判明【その2】

静かなようで静かでない乗用車もある

「その一方、ドライバーにとっては、走行中の騒音や振動もある種の信号、判断材料です。音圧やピッチの違いで路面の状況がよくわかったり、そのときのクルマの速度を体感で正確に把握できたりもします」

--騒音や振動は、消してあればいいというものでは必ずしもない、と。

「判断材料として必要な音や振動が消されてしまっているせいで、目でみて判断できる速度と身体のほかの部分で感じている速度が一致しないクルマ。そういうのは乗っていて気色悪いですよ。“速度感がない”なんていったりしますが」

--速度感、ですか。
営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由1

「いかにも静かで滑らかなようでいて、速度感がない。そうかと思うと、車体が弱いから実はガタガタやブルブルがけっこうでていたりもします。乗用車は」

--なるほど。

「“ブル感”といったりします。一見快適そうでいて、そうでもない。誰でもすぐにそれとわかるような騒音や振動よりもかえってたちが悪かったりします」

--んー。

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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