充電システムの連携が広がっていく

大阪と京都の充電インフラ連携図
大阪と京都の充電インフラ連携図

6月27日 兼松と日本ユニシスは電気自動車向け充電インフラシステムサービスで相互認証を実現しました。

日本ユニシス(株)プレスリリース http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=284552

いままでの充電インフラは各自治体や設置母体の企業などが「勝手に」システムを構築していたので、いざ課金だ、個人認証だ、と言う場面になると一枚のカードで複数の充電設備を利用することは困難になっていました。

今回の兼松と日本ユニシスの相互認証と言うのは、大阪府と京都府での電気自動車充電を一枚のカードで個人認証できるようになった、というもの。東京の人にわかりやすく言うとSUICAとPASMOでJRも私鉄もバスもコンビにも支払いできるようになった、というのと同じことです。

いま、電気自動車の充電インフラで個人認証や課金決済に使われる技術の基礎はFelicaというもの。これはソニーが開発した非接触カード認証技術で、SUICAはEdyカードで使われているものです。同じ基礎技術を使いながら運用システムが違うことで不便を感じてしまう場合が多い充電インフラを連携させて、利便性を高めようと言うのが今回の発表なのです。

 

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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