キャンピングカーに住んでいると、おのずと「家」の有り難みも身に染みます。
電気や水の心配がないなど基本的なことはもちろん、「いつでも洗濯ができる」「いつでもお風呂に入れる」という、キャンピングカー生活とはまた違った自由度や安心感があり、当然「家」に生まれ育ってきた安定した生活の基盤がそこにはあります。
特に「水」は生活と切っても切れません。飲み物や料理にも必要だし、洗いもの、洗顔や歯磨き、トイレにお風呂…日本人が1日に消費する水の量は200〜300リットルとも言われています。お風呂は抜きにしても、使用する水の量をどう節約するか、キャンピングカー生活における工夫のしどころのひとつです。
過去記事【キャンピングカーの光熱費ってどんなもの?】でも触れましたが、水回りに関しておさらいです。ここでは愛車Rocky21のケースの話となりますことをご了承ください。
ダイニングの座席下に収納されている清水タンク(130リットル)に水を溜めておき、給水ポンプで汲み上げる仕組みになっています。給水する場所は、ガソリンスタンドが主です。地下水であることが多いので、タンクに藻が生えないよう少量の次亜塩酸ナトリウム(ミルトンなど)を半年に1回程度、入れています。
タンクは作り付けで中が洗えないので、飲用として別に2リットルのペットボトルを6本用意しており、各地で湧水を汲むなどしています。
水を使う設備は、キッチン、洗面所、シャワー、トイレ(水洗)、外部シャワー(車体の外側についている)の5ヶ所。筆者はキッチン以外はほとんど使用していません。洗面所・シャワー・トイレがあるシャワールームはドレッサールームにしてしまったし、外部シャワーに至っては1度も使ったことがありません。つまり水を使うのは「洗いもの」がメインであり、よほど贅沢に水を流さない限りそうそうタンクの水を使い切ることはありません。筆者の場合は1ヶ月くらい保ちます。
給水ポンプは電力で動いており、「ヴ———」というモーター音が最初は気になるかも知れません。水を使い切って空気が入ってしまうと更に音が大きくなり、次に給水してもしばらくは空気が抜けないので、それまで異音も続きます。
ちなみに生活スペースで使用する電気はすべてサブバッテリーから使用しており、クルマのメインバッテリーとは繋がっていません。