使った水は、キッチン・洗面所・シャワー=生活廃水/グレータンク(120リットル)、トイレ=汚水/ブラックタンク(80リットル)に溜まります。
清水タンク/グレータンク/ブラックタンクにどれくらい水が溜まっているかを確認するスイッチがついているのですが、4段階しかないのであまりアテにはできません。排水タンクは特に汚れなどでセンサーが正常に動作していない可能性もあります。
Rocky21のトイレは一体(ブラックタンク)式です。キャンピングカーによっては他にポータブル、カセット式があります。汚水処理できる施設(ダンプステーション)が少ないことが、トイレをなるべく使用しない理由です。
ダンプステーションは一部のオートキャンプ場やキャンピングカービルダー、ディーラーのモータープールなどに設置されています。ガソリンスタンドでも汚水マンホールに捨てさせてくれる場合があるので相談してみてください。
ダンプステーションにセワホースで接続して流す際、排水後、排水タンクに水を満たしてから再び排水すれば、ホースもタンクも綺麗になるし、センサーも復活します。
近年では道の駅などの公共施設のトイレにおいて「カセットトイレの汚物を流さないでください」と張り紙されているのを見かけるようになりました。
長期間の車中泊旅では、トイレ処理も悩みのタネですね。アメリカやヨーロッパのようにオートキャンプ場の利用料が手頃になればいいなと思うのですが…。ダンプステーション利用のみ1回100円とか、そのような施設が増えてくれたら助かります。
写真は、ダイニングシートの中を撮影したものです。左上の白い箱のように見える部分はリアタイヤ、真ん中のホースはガスヒーターの吹き出し口、右下の箱はヒューズボックス、そしてその上部にある円筒形のものが給水ポンプです。ここから「ヴ———」という音が聞こえます。気になる方は、このポンプを消音シートなどで覆うと効果があると思います。
筆者は九州出身のため「水抜き」をしたことがありませんでした。5年ほど前、自宅(熊本)の駐車場に停めていて、しばらく自宅に滞在していたため車内を暖めることもなく、熊本では珍しく大雪が降った日に蛇口とホースが凍って破損してしまいました。
給水ポンプも交換することとなり、勉強代が高くつきました…。それを教訓に、真冬には給水ポンプのスイッチを切って蛇口を開けっ放しにしておくようにしています。
ちなみにキャンピングカーでもボイラーまたは電気温水器があればお湯が出ます。ウィンタースポーツが趣味のキャンピングカーユーザーさんも多く、雪に埋もれた姿をSNSなどに公開されているのをよく見かけますが、車内は暖房で快適に過ごせているようです。
余談になりますが、キャンピングカー用品として排水タンクに入れる洗浄剤や消臭剤(薬品)が販売されていますが、筆者は微生物を入れています。洗いものをする際にも洗剤は使っていません。
トイレはどうしてもニオイが気になる方が多いでしょうが、個人的には消臭剤のニオイの方が強烈に感じるので、微生物に分解してもらっています。ニオイの感じ方には個人差があるので、決してお薦めするものではありません。
次回は、筆者が行っているキャンピングカー車内の寒さ/暑さ対策、その涙ぐましい(?)小技をご紹介します。
(松本しう周己)
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