トヨタが出展する超小型モビリティ「i-ROAD」の走りは新感覚!【東京モーターショー2013】

11月23日に開幕した東京モーターショー2013。

多くの来場者で賑わう中、会場ブース内に試走コースを設けたことで一際目を引いているのがトヨタが「COMS」に続いて開発した超小型モビリティ「i-ROAD」。 

TOYOTA_iROAD

「コンパクトで小回りが利き、環境性能に優れる地域の手軽な足」として国土交通省が提唱する「原付以上・軽自動車未満」の二人乗りのコンセプトカーです。 

同省は次世代社会を支える交通インフラとして「超小型モビリティ」の導入促進を支援しており、全国各地で実証実験を行うなど、自動車の利用率が高い地域だけでなく都市部や観光地等、短距離移動での活用も模索中。 

トヨタ自動車が出展したEV「TOYOTA i-ROAD」もそうしたニーズに合わせて開発された一台で、2014年から愛知県豊田市で実証運用する都市交通システム「Ha:mo」や仏グルノーブル都市圏における超小型EVシェアリングに投入する予定。  

全幅850mmのコンパクトなクローズドボディに左右前輪を交互に逆位相で上下させて車体の傾きを最適に自動的制御するアクティブリーン機構を搭載。後輪によるステアを特徴としています。 

 TOYOTA_iROADTOYOTA_iROAD

ドライバー自身が車両のバランスを保つ必要が無く、スピードを上げるにつれて自動的にバイク顔負けのリーン体勢となり、遠心力を味方にして走る姿はなかなか美しいものが有ります。

同車は11月7日に日本デザイン振興会が主催する2013年度グッドデザイン賞で金賞を受賞しており、機能を追及した結果辿り着いたと感じさせる「i-ROAD」の外観デザインは数ある超小型モビリティの中でも際立つ存在。

モーターショー会場西4ホールの「SMART MOBILITY CITY2013」内トヨタブースには今後の実証試験で使用予定のi-ROAD(実用モデル)が展示されており、方向指示器追加やフロントマスクが若干手直しされているものの、市販段階でも現状のデザインがさほど変わらないことを物語っています。 

TOYOTA_iROAD
(画像右のモデルはトヨタCOMS)

【i-ROAD諸元】
全長 2,350mm
全幅  850mm
全高 1,445mm
ホイールベース 1,700mm
乗車定員 2名
パワートレーン 電動モーター 

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 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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