10年間ありがとうございました。クリッカー編集長が選ぶ衝撃的な記事ベスト5は?

■10年間で思い出に残る記事ベスト5は?

ちょうど10年前の本日12月21日、クリッカーは誕生しました。

思い起こせば雑誌紙媒体中心の出版社において、インターネットによる情報収集が主流になりつつある状況で、今後どうすれば自動車のファンに有益な情報をお伝えできるのか、考えていたところでした。

10年前の今頃といえば、日産リーフが発表されたタイミングで、いよいよ自動車も次の時代へと歩み始めたのか、と思わせるものがありました。

と同時に、若者のクルマ離れなどと言われ始め、クルマは面白くないものになったのでは?と囁く声も聞こえた気がします。クルマは白物家電化しているのではとも言われていました。前年の2009年にトヨタ社長に就任した豊田章男氏は、その後、クルマは「愛車」というくらい愛のつく数少ない製品だ、と述べています。

サイトをオープンした事実上の2011年は、御存知の通り東日本大震災が起きます。電気自動車のこれからも、CO2削減に向けた対策も、すべてがどうしていいのかわからない状態に陥ります。

そうこうして始まったクリッカーですが、ここで、10年間続けてきて印象に残っている衝撃的な記事をお知らせしましょう。

●第5位:さんによるクリッカーの記事、第1号

「これじゃ柔らかすぎて入らない」と赤面した水川あさみちゃんの裏事情
https://clicccar.com/2010/12/15/188/

「これじゃ柔らかすぎて入らない」と赤面した水川あさみちゃんの裏事情
「これじゃ柔らかすぎて入らない」と赤面した水川あさみちゃんの裏事情

シモネタを彷彿とさせるタイトルがツリっぽくて、でも内容はCMに旧車が出てくるのに適合してない最新のオイルグレードを出すのはどーよ?と「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といった雰囲気でしょうか。これを書いてくださったI&Iさん、某雑誌の伝説の元編集長であることは秘密です(分かる人にはモロバレ)。

●第4位:ガンダム世代のイッコ上なのにシャア専用オーリスを担当

トヨタが二次元との融合をホンキでやっている“ジオニックトヨタ”の特別広報部員にSKE48「古川愛李」が就任!
https://clicccar.com/2013/06/03/221618/

トヨタが二次元との融合をホンキでやっている“ジオニックトヨタ”の特別広報部員にSKE48「古川愛李」が就任!
トヨタが二次元との融合をホンキでやっている“ジオニックトヨタ”の特別広報部員にSKE48「古川愛李」が就任!

ひょんなことからトヨタのとあるプロジェクトである「シャア専用オーリス」をしばらく追っかけ記事にしました。でも、実はワタクシ、ガンダムをほぼほぼ知らなかったんですね。流行った頃には中学生くらいだったんですが、当時としては「もうロボット漫画はマジンガーで卒業だぜ!」と粋がってたんです。今思うと、楽しみのひとつを得られなかったと後悔してます。けど、このおかげで知り合えた人たちとは今でも仲良くさせていただいて、色んな意味でありがたい企画でした。

第3位:クリッカーを全国区にし、社会問題の要因となった問題作!?

リアル・マリオカートしてみました!【X-Kart@渋谷・原宿・表参道】
https://clicccar.com/2011/09/14/60488/

リアル・マリオカートしてみました!【X-Kart@渋谷・原宿・表参道】
リアル・マリオカートしてみました!【X-Kart@渋谷・原宿・表参道】

「公道を走れるカートがあるんだって!」との情報を元に、その販売元からXカートを借り出して、私がマリオ、相棒のテングダンディがルイージになって、街中を走った動画を撮ってYOUTUBEに公開したらスマッシュヒット。その後、それをレンタルする商売を始める人がいて、裁判沙汰のちょっとした社会問題になったのはここだけの話。ちなみに「この間、小林さん●●で走ってましたよね、見ましたよ」とか何度も言われましたが、私はコスプレしてカートに乗ったのは、あの撮影のあの1回だけですからね。


●第2位:クリッカー史上いちばんバカやったなぁと思える作品

音楽が出る道路「メロディライン」は何が走っても曲が鳴るか?【動画】
https://clicccar.com/2014/06/06/258281/

音楽が出る道路「メロディライン」は何が走っても曲が鳴るか?【動画】
音楽が出る道路「メロディライン」は何が走っても曲が鳴るか?【動画】

まあ、中の動画を見てもらえればわかるんですが、馬鹿なことやってますよ。ギリギリのラインを攻めてましたね〜。株優待券生活車の桐谷さんとか言われましたよ。しかも、この動画にはここでは今でも書くことができないいろいろなエピソードがあったんですよね。聞いてくれたら、関係者のみなさんで知りたい方にはこっそり教えるかもしれません。

●第1位:東日本大震災の記事

大地震直後の東京②道路は渋滞し、歩道には多くの人が【緊急ルポ】
https://clicccar.com/2011/03/11/12272/

大地震直後の東京②道路は渋滞し、歩道には多くの人が【緊急ルポ】
大地震直後の東京②道路は渋滞し、歩道には多くの人が【緊急ルポ】

すみません、急にマジメな話に振ってしまって。けど、今年のコロナも大変でまだ見通し立たないですが、あの震災も衝撃的でした。なにをやっていいのかわからずともかく歩いて帰りながら、そのへんの状況を伝えることはできるかな、と思い、カメラ片手に写真を撮ってはねたになりそうだったらその場でノートパソコンを開いて記事を書き、公開作業をしていました。みなさんも、あの日何をしていたかはきっと覚えてますよね。その日のことも大事ですけど、その後のこと、現在も続く災害への備えなどは忘れないようにすべきと思います。また、さらに衝撃的な東北方面へ向かった被災地レポートはこちらです。

●東日本大震災 緊急レポートまとめ

https://clicccar.com/311_sp01/


こうしてみると、どれも初期の頃の記事です。もちろん、最初のほうが印象に残るってのもありますが、最近は馬鹿なことやってないです。こんなんじゃダメです。クルマを面白いと思ってもらうには、自分が面白いことをしなければ。11年目のクリッカーは初心に帰ってもっともっとクルマのことを面白くしていくことを誓います!

(クリッカー編集長:小林 和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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