フルモデルチェンジした新型ホンダN-ONE、人気のグレードやボディカラーはこれだ!

■発売1ヵ月後のグレード比率で上級スポーティグレード「RS」は3割に迫る

新型ホンダN-ONEが2020年11月20日にデビューし、発売から約1ヵ月後となる12月20日時点で、8,000台を超える受注があったと発表されました。なお、販売計画は月2,000台となっています。コロナ禍で一部のモデルをのぞき前年割れが続いている軽自動車の販売状況にあって4倍というスタートは好調な出だしといえるでしょう。

新型N-ONEは、「シンプル&ハイクオリティ」を掲げた先代同様、ユーザーからエクステリアデザインを変えないで欲しいというキープコンセプトを望む声に応え、一部をのぞきボディパネルを流用するなど、見事なほど受ける印象は変わりません。

ホンダ N-ONE
新型N-ONEの「RS」グレード

サイドから眺めると、オーナーでないと新旧の区別がつかないかもしれません。前後ライトやグリルなどのディテールは進化しているそうですが、ひと目でN-ONEと分かるエクステリアになっています。

今回の新型は、フルモデルチェンジなので先代の「JG1」「JG2」から新型の「JG3」「JG4」型に型式も変わっています。第2世代のパワートレーン、軽量、高剛性化が図られた高効率の新ボディなど、走りや快適性、安全に関わる基本設計も新しくなっています。また、シャシーも横力キャンセルスプリング(ダンパーに対してスプリングをオフセットされている)や前後スタビライザー、アジャイルハンドリングアシストなどシャシーにも新機構が盛り込まれています。

さらに、1-5速がクロスレシオ化された6速MTもターボに設定。こちらは、S660に採用されているダブルコーンシンクロとカーボンシンクロによる適度な剛性感と扱いやすさを備えたMTになっていて、驚くほどダッシュ力のある走りを堪能できます。個人的には、走りを楽しめて実用的な前後シート、ラゲッジスペースを備えるMTの軽自動車としては、最も推奨できる仕上がりになっているように感じられました。前席であれば乗り心地もフラットライドで、毎日の通勤でも走りを楽しみたい、休日はワインディングで徹底的に走りこみたい、などのニーズに応えてくれるはずです。

ホンダ N-ONE
新型N-ONEの「RS」に設定される6MT(CVTもある)

なお、新型N-ONEの好評なポイントとして、ホンダによると、「丸・四角・台形」を基本のかたちと定めたN-ONEを象徴するエクステリアデザイン、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」標準装備、日々クルマを運転するなかで「運転の楽しさ」や「操る喜び」を身近に感じられる走行性能の3つが上げられています。

ホンダ N-ONE
新型N-ONEのインパネ

また、購入層は、ライフスタイルやライフステージに合わせたタイプ設定により、幅広い層から支持されているそうです。グレード構成比は、「Original」が34%、「Premium」が19%、「Premium Tourer」が18%、CVTだけでなくMTも設定されている「RS」が29%。発売1ヵ月と出たばかりであるため、上級スポーティグレードの「RS」の比率が高くなっているように思えます。

また、グレード別の人気のボディカラーは「Original」は、「プレミアムアイボリーパールII」が16%、「フレームレッド」が15%、「サーフブルー」が13%。「Premium/Premium Tourer」は、「ブリティッシュグリーンパール」が15%、「ブリティッシュグリーンパール&シルバー」が15%、「プレミアムアイボリーパールII&ブラック」が13%。「RS」は「プレミアムイエローパールII&ブラック」が28%、「プラチナホワイトパール&ブラック」が27%、「サンセットオレンジII&ブラック」が22%となっています。

先述したように、MT派にもオススメできる新型N-ONE。CVTのNA、ターボ共に前席の乗り心地とフットワークの両立が図られていて、男女を問わず大人に似合う仕上がりになっているN-ONE。

ホンダ N-ONE
「RS」のターボエンジン

軽自動車の売れ筋はスーパーハイトワゴンになっている現在でも、ホンダには長くこのモデルを育てて欲しいというユーザーが着実に増えていると思われます。

(文:塚田 勝弘/写真:前田 惠介)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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