ついにフェラーリが「グランツーリスモ」に参戦!最速350km/hのマシンを初公開

■3.0リットルV型6気筒+モーターで1,356ps

フェラーリは、初の仮想スーパーカー「ビジョン・グランツーリスモ」を世界初公開しました。

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フェラーリ ヴィジョングランツーリスモ

フェラーリは「グランツーリスモ」ゲームのコンセプトを発表していない数少ないスーパーカーメーカーの一つでしたが、この日をもってそれも終わりとなります。

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フェラーリ ヴィジョングランツーリスモ

ビジョン・グランツーリスモコンセプトの詳細は、モナコで開催されたGTワールドファイナルでのソニーゲームシリーズ25周年記念祝賀会にて、明らかになりました。

デザインは、最近発表された「499P」耐久レーサーを含め、近年のどのモデルよりワイルドと言っていいでしょう。これはゲームで楽しむために作成されたクルマとして、現実の自動車と同じ制限を持たず、極端なプロポーションを許容したためと言えます。

「330 P3」や「512S」など、過去のアイコニックなレーサーからインスピレーションを得たデザインは、重厚な造形のボディから突き出たフェンダーが、美しい曲線を描きながら、シャープなノーズとテールをつなぐほか、極限まで薄くしたLEDライトユニットを装備。

フロントの巨大なスプリッター、サイドシルのフィン、そしてリアディフューザーはかなり道路に接しており、最低地上高はほぼゼロに見えます。

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フェラーリ ヴィジョングランツーリスモ

そのほかの注目点は、側面の巨大インテークと、半透明の中央フィンを介してルーフに接続された大型リアウィングです。

ラップアラウンドウィンドシールドは、中央のドライビングポジションでシングルシーターのレイアウトをカバーしています。キャビン内では、スクリーンと透明なダッシュボードを統合したヨークステアリングホイールを装備、ミニマムなデザインが見てとれます。

パワートレインは、ポルシェやジャガーの他のVision GTコンセプトとは異なります。フェラーリは、はるかに強力ではあるものの、量産モデルで使用されているものに近いハイブリッドレイアウトを選択しており、3.0リットルV型6気筒エンジンを「296GTB」から流用、最高出力1,030ps・最大トルク900Nmを発揮し、後輪軸に積まれた3つのモーターからさらに326psが追加されます。

トランスミッションは8速デュアルクラッチトランスミッションで、AWDを提供。0-100km/h加速2秒未満、0-200km/hを5秒未満で加速、最高速度は350km/h以上の動力パフォーマンスで圧倒します。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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