井出有治×道上龍のBUSOU Drago CORSE、Rd.4富士からスーパーGT参戦一時休止へ。その真相とは?

■BUSOU raffinee GT-R の「BUSOU」がSUPER GTから撤退

●現状況を精査したら、BUSOUは撤退するしか道が無かった…

井出有治×Drago CORSE
井出有治+柳田真孝×Drago CORSEの姿を再び見たい!

クリッカーでは新型車試乗テスターとしても活躍いただいている、元F1レーサーの井出有治さんが、21年ぶりに柳田真孝選手とコンビを組み、道上龍さんのDrago CORSEと日産系エアロブランドのBUSOUとコラボし、 2022年よりスーパーGT GT300クラスに参戦していたBUSOU Drago CORSEの#34 BUSOU raffinee GT-R。

が、井出さんにレポートいただいたRd.3鈴鹿を最後に、スーパーGTへの参戦を一時休止!との衝撃ニュースが…。

ナニ? どーいうこと?? 富士のスターティンググリッドから#34が消えた…GTファンの皆様も驚かれたことでしょう。

井出有治×Drago CORSE
第2戦富士では2位表彰台を獲得した#34 BUSOU raffinee GT-R

実は私、ここ2ヵ月ほど、去就を見守りながら一喜一憂していたのですが、でも…。

#34 BUSOU raffinee GT-RはスーパーGTから一時休止の道を下しました。

いったい何が起きて何でそうなってしまったのか…。「大人の事情もあり…」(井出)との前置きもあるため、お知らせできる範囲でお伝えします。

●2022シーズン最終戦原稿まで妄想していた私…

井出有治×Drago CORSE
井出有治+柳田真孝×Drago CORSE

2022年より、新チームとしてスーパーGTに参戦したBUSOU Drago CORSEの#34 BUSOU raffinee GT-R。日産車系エアロパーツブランド「BUSOU」を有す(株)クレアーレをメインスポンサーに、「Drago CORSE」がエントラントとなり、そして監督には道上龍さんが就任。初戦の岡山では11位と入賞は逃したものの、Rd.2富士では表彰台の2位を、Rd.3鈴鹿では予選21番手から追い上げ6位入賞!

井出有治×Drago CORSE
井出有治さんと柳田真孝選手は21年前の2001年、このユニシアジェックスシルビア(ハセミ・モータースポーツ)でコンビを組んだ以来(画像:オートスポーツ誌より)

この時点(Rd.3鈴鹿終了)で、チームランキング5位、ドライバーランキングは6位と、初チーム&初参戦でこのポイントランキング位置。井出選手と柳田選手ふたりのベテランドライバーの実力と経験値+Drago CORSEのチーム力を魅せつけ、上出来すぎるほど順調にポイントを重ねていました。

『Rd.4富士はGT-Rと相性もいいので表彰台確実でしょ! 続く後半、Rd.5鈴鹿、Rd.6 SUGO、Rd.7オートポリス、そして最終戦となるRd.8もてぎと、表彰台に何度も乗って毎レースでポイントを獲り、終わってみれば初チームが初参戦にしてシリーズ上位、いや優勝だって夢物語じゃない!』 な~んてことを妄想しながら、頭の中で架空原稿をえがいていたりして…。

●Drago CORSEは一時休止、BUSOUは撤退。いったいなにが起こった?

スーパーGTから一時休止/撤退に関するリリースは、エントラントのDrago CORSEと、チームの総監督およびBUSOUブランドを有する(株)クレアーレより別々に出されました。

井出有治×Drago CORSE
Drago CORSEからのS-GT参戦一時休止のリリース
井出有治×Drago CORSE
BUSOUブランドの(株)クレアーレからのS-GT撤退リリース

Drago CORSEからは「BUSOUとの契約解除/新たなスポンサーが獲得できるまでスーパーGT参戦一時中止」。BUSOUからは「レース継続が困難になったため撤退」とあります。

BUSOUが様々な要因で撤退するために、Drago CORSEは次のスポンサーが見つかるまで一時休止、ということなのです。

その、BUSOUが撤退する一番の要因、それは資金的なことでした。

スーパーGTというトップカテゴリーのレースに参戦するには、GT300クラスであろうが億超えの参戦費用がかかるのは当然。

井出有治×Drago CORSE
井出有治×柳田真孝

そこで、スポンサー様の登場となるわけですが、新規参戦するBUSOUに賛同したスポンサー(=資金源)から、予定されていたスポンサーフィーが払われなかったのが一番の原因。

日産系エアロを製造・販売、勢いのあるBUSOUブランドであっても、自己資金だけでは賄えず、スポンサーフィーがなければ参戦は難しいのです。その予定していた資金が支払われずに各所への支払いが滞った、ということなのです。

●新スポンサー獲得へ向けRd.4富士へ向け動いたが…

井出有治×Drago CORSE
4年ぶりにS-GTへ戻ってきた井出有治選手

そんなことから、資金的に厳しい状況に陥ってしまいましたが、スーパーGT参戦継続へ向け、チームは新たなメインスポンサー獲得へと動いていました。

「マジ、胃に穴が開きそうなほど…(涙)」(井出)。

一時は一筋の、でも大きな明るい光も見えていたんです。来季へ向けてではなく、今期残り5戦も継続できるような、そんな光が。

井出有治×Drago CORSE
Drago CORSE・道上龍監督

次戦富士(8月7日決勝)までに、という時間の無い中、必死に動き掴んだ大きな光!と、ほぼ確信したときもあったのですが…。そこにも様々な要因が圧し掛かり、希望の光は消えてしまったのです。

これが、井出&柳田のドライバー2名+Drago CORSEの現チームが一時休止を選んだ大きな要因です。

●またSUPER GTのステージに戻ってくることを信じて

井出有治×Drago CORSE
#34 BUSOU raffinee GT-R、初表彰台がRd.2富士の2位でした

2022年Rd.4富士には叶わなかった、スーパーGT継続参戦。しかし、まだ全てを諦めたわけではありません。しかし、井出&柳田選手のドライバーふたりとDrago CORSEにとって、今はまだ何も決まっていない状態、それが現実です。

しかし、今季、新たな救世主(スポンサー)が現れる「かも」しれないし、今期は準備期間として来期2023シーズンからの参戦へ向け動く「かも」しれません。今は、仕切り直しの時間。スーパーGT参戦への道が閉ざされたわけではありません。

井出有治さんからコメントも頂きました。

井出有治×Drago CORSE
井出有治さんのこの笑顔をS-GTのステージでもう一度!

「ここまで新体制のチームの中で、初年度としてはまずまずの結果を残していただけに、参戦一時休止は本当に悔しい思いです。が、また復帰できるチャンスがあればと願っています。

とにかく今は、ホワイトナイトなスポンサー様、大募集中でーす!」(井出有治)。

井出有治+柳田真孝×道上龍、この強烈なチームが走る姿を目にしていたい! 朗報を心待ちにしたいと思います。

(文:永光 やすの/画像:井出 有治松永 和浩、(株)クレアーレ)

【関連リンク】

井出有治オフィシャルwebサイト
https://www.yuji-ide.com/

有限会社ドラゴ
https://www.facebook.com/DRAGO.CORSE/

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この記事の著者

永光やすの

永光やすの 近影
「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系クルマ漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。