テスタロッサ+ロータリーがRE雨宮イチオシ?いいえ、オープンのロードスターっしょ!【東京オートサロン2022】

■ロータリーが大好きというハートが伝わってくるRE雨宮

毎年、駐車場からもっとも近い位置にブースを出すのが、ロータリーチューンでおなじみのRE雨宮自動車。何しろ東京オートサロンの前身である、東京エキサイティングカーショーの時代からずっと出展し続けているという、チューニング界の神様みたいな存在なのです。

RE雨宮ブース
毎年、もっとも目立つ一等地に設営されるRE雨宮のブース

●こんなことやるのは世界で雨さんだけ! テスタロッサにロータリーを搭載

フェラーリファンが見たら激怒しちゃいそうなのがこの「IMS Ferrarari and RE雨宮」。

IMS Ferrarari and RE雨宮外観
ヘッドライトなどは往年のフェラーリ的なイメージはあるものの、これがテスタロッサであったとは想像できないエクステリア

フェラーリのようなモデルになると、ネジ1本までオリジナルにこだわる…なんて人が多いのですが、雨さんはそんなことは関係ありません。エンジンはなんといってもロータリーなんです。

IMS Ferrarari and RE雨宮 エンジン
水平対向12気筒の代わりに搭載されるのは4ローターエンジン。一体どれだけの軽量化になるのだろう

「これってあのテスタ?」と聞いたら「そう、オレが乗っていたテスタロッサ」と返ってきました。さすがです雨さん。

テスタロッサに4ローターエンジンを搭載、オリジナルのエアロパーツの装着によって、もはやこのマシンがかつてテスタロッサであったことはほぼ不明。

その証拠は、フロントに残された跳ね馬のエンブレムだけかもしれません。

IMS Ferrarari and RE雨宮 エンブレム
たしかにフェラーリであったことを照明するのがエンブレムの存在

ボディやエンジンだけでなく、ショックもオリジナル。シートはBRIDE、ホイールはエンケイです。

●そしてフェラーリよりもこっちを見ていけ!というNCロードスター

NCロードスター外観
NCロードスターにロータリーを搭載。これぞRE雨宮の真骨頂

雨さんに「やっぱりこのテスタロッサがメインですよね」と確認すると、「それよりこっちだよ。こっちのほうが新しいし、注目のモデル」と言っていたのが、NCロードスターに13Bエンジンを搭載したモデル。

思えば、雨さんのことが伝説となったのがマツダのシャンテという軽自動車に12Aロータリーを搭載したマシンでした。

つまり、非力なレシプロエンジンを積むマツダ車にロータリーエンジンを搭載して、無敵のハイパワーモデルに仕上げるというのが雨さんの原点なのだと再確認できます。

NCロータリーモデルエンジンルーム
3ローターのロータリーエンジンがフロントミッドに搭載される
NCロードスター ロータリー インテリア
BRIDの赤いシートを基調に、赤いアクセントカラーを多用したインテリア

もちろん、単純に13Bを積んだだけでなく、タービンはTD06-25Gに変更するなどのフルチューンバージョン。ビビッドなレッド内装はBRIDのZETAをベースとしたもの。ショックはエンドレスのファンクションをベースにしたRE雨宮スペシャルとなっています。

雨さんバストアップ
たぶん、いつもどんなときもロータリーエンジンのことを考えているRE雨宮の雨宮勇美さん。でもだれも本名では呼ばず雨さんと呼ぶ気さくな存在

●RX-8は2台展示、もちろんブルピンFDも健在

ロータリーエンジンを搭載するモデルのなかで、もっともリーズナブルにベース車が購入できるモデルがRX-8でしょう。

そんなRX-8をベースに、つまりとっても現実味のあるモデルとなる2台も展示されました。

RE雨宮ストリート8
ストリートユースをメインとしたコンプリートカーのRE雨宮ストリート8

白いRX-8は「RE雨宮ストリート8」と名付けられたコンプリートカーで、安心してサーキット走行も可能(スペックボードには1分05秒台で周回可能とまで明記されていました)とされているマシン。

エンジンは標準搭載の13Bですが、RE雨宮のサイドポートハウジングやスーパーインテークボックス、オイルクーラー、バッテリー移設などさまざまに手が入れられています。

そのほかにも、マフラーやステンレスマニホールドもRE雨宮製に変更。デフとクラッチはOS技研製となっています。

RX-8 サーキット仕様
大型のカナードやGTウイングなどが装着され、完全なサーキット仕様となっているRX-8

ブルーのマシンも基本的には同様のチューンニング内容ですが、ホイールが1インチ太く(タイヤは白もブルーも275/35R18で同サイズ)なっているほか、足まわりがフルピロボール化されていてサーキットメインのセッティングとなっています。エアロパーツも完全にサーキット仕様となっています。

ブルピンFD
RE雨宮のカラーリングといえば、このブルーとピンクのいわゆるブルピン仕様。これこそRE雨宮という看板的カラーだ

(文・写真:諸星 陽一)

この記事の著者

諸星陽一

諸星陽一 近影
1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想のクルマ生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。