新型コルベットは初ミッドシップ&初右ハンドル。清水和夫が富士スピードウェイで全開!

■白馬の王子様に生まれ変わったコルベットの右ハン仕様は「シボレーからのお・も・て・な・し!」

●今年の父の日は6月20日(日)!「コルベットC8初ドライブは、ちょっと早い父の日のプレゼント♪」(清水和夫)

東京オートサロン2020で日本初お目見えした新型「CHEVROLET CORVETTE C8(シボレー コルベット)」。ハイパーアメ車の代名詞となっているこのコルベットC8は、コルベット史上初のミッドシップであり、また、初の右ハンドル仕様があるということで話題です。

ALL-NEW CORVETTE PRIVATE PREVIEW
オンラインイベント「ALL-NEW CORVETTE PRIVATE PREVIEW」でコルベット試乗が叶いました!

今回、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが日本上陸ホヤホヤのコルベットに試乗したのは、2021年5月29日(土)の富士スピードウェイ。この日は新型コルベットご成約者さんを対象としたオンラインイベント「ALL-NEW CORVETTE PRIVATE PREVIEW」が開催され、清水さんを含むプロドライバーがデモランを行ったのです(当初はご成約者さんを対象としたドライビングイベントでしたが、コロナ禍の影響からオンラインへと切り替わってしまいました)。

清水和夫
プロドライバーによるデモンストレーションで、和夫さんもドライブ。ちょっと緊張気味?(笑)

そういえば清水さん、東京オートサロン2020時にこのコルベットへ乗り込んでレポートした際に、「NA V8 OHVは絶対気持ちイイ!」と、ワイワイ言っていましたからね!

清水和夫さん
コーヒーブレイクで新型コルベット試乗動画をお楽しみください!by 清水和夫

「今回、このイベントに呼んでいただいて新型コルベット試乗ができました。なんかお父さんへのご褒美をもらった気分♪ 関係者の皆様、ありがとうございます!」と、ちょっと早い父の日のプレゼントに嬉し楽しだった模様です!

●ニュルブルクリンクで鍛え、磨かれた基本性能が抜群!

「新型コルベットC8の第一印象は、悍馬から白馬の王子様みたいなサラブレッドに乗ったような感じ」と清水さん。

コルベットのエンジン
初めてミッドに積まれた6153cc V8 NA OHVエンジンは502ps。

「コルベットは今まで、フロントエンジンでポルシェやフェラーリを相手にしていたので、ブッといタイヤを履いたり、非常に無理をしていたところがあったと思うんです。でも、ミッドシップにすると、それ自体で運動性能が上がるので余計な無理をしなくていい。音とか振動とか…まぁこういうクルマで『乗り心地がいい』と言うと誤解されるけど、本当に乗り心地が良くて、200km/hで走っていても安心できるハイスピード性能を持っていますね」と、「お世辞抜き!」の第一印象を語っています。

コルベットのコクピット
右ハンドル仕様として専用設計されたコルベットC8のコクピット。雰囲気すごいです!

「一番不思議なのは、なんでこういうクルマを欧州や日本メーカーが作る値段の半分でできるのか? これと同じようなパッケージのマクラーレンやNSXはみんな2000万円以上。そこはこれから分析する必要があるね」(清水)。

清水和夫さん
「ミッドシップになったことで格段に無理のないスポーティかつFUNになった新型コルベット」と語る清水和夫さん。

「私がニュルで某車のテストをしていた時、C6開発の段階からコルベットチームがニュルに来てテストしていましたね。

新型コルベット試乗
コーナリングもブレーキング性能も抜群!

アメリカって広大なテストコースはいっぱいあるのに、わざわざドイツのニュルに来る必要はないんじゃないか?と思いましたけど、当時のテストチームに聞いたら、『ニュルはサーキットができて80年くらい経っているので、路面が磨かれている。ひとたび雨が降ると物凄く滑るので、生きた路面だ』って言うんですよね。アメリカのサーキットやテストコースは路面のμが高いから、あまり問題が出ない。

このコルベット、そうは言っていませんけど、ニュルで基本性能を開発していた!という生き証人として見ていましたね」(清水)。

実際に、ニュルでテストを重ねている映像もありましたよね。

新型コルベットのリヤビュー
まさにスーパーカー! リヤから見ても美しいです。

「フォワードキャビン(※乗員スペースを前寄りにすること)したのと、ミッドシップなのでフロントにスペースがあることで、ステアリングのギヤボックスとかコラムの通し方が楽なので、右ハンドルが作りやすかったんですね。ただ、エンジニアが『インパネは左右非対称なので、右ハンドル用にダッシュボードもインパネも専用設計した』と言っていました。

コルベット初の右ハンドルは、ミッドシップだから成し得たことだと思うんです。これはある意味、コルベット(シボレー)の日本市場に対する「お・も・て・な・し」ではないかな?」(清水)。

コルベット試乗
新型コルベット+清水和夫ドライブによる、富士スピードウェイ1LAPインカー映像が迫力!

おまけインカー映像では、清水和夫さんドライブで富士スピードウェイ・グランプリコース1LAPが、V8 NAのコルベットサウンドとともに楽しめます。すべての清水インプレッションコメントとともに、ぜひ動画をチェックしてください!

(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

新型コルベット主なスペック
新型コルベットの主なスペック。

◼️SPECIFICATIONS
車名:CHEVROLET CORVETTE 2LT
全長×全幅×全高:4630×1940×1220mm
ホイールベース:2450mm
トレッド(前/後):1630/1580mm
車両重量:1670kg(3LT 1670kg/コンバーチブル 1700kg)
乗車定員:2名
エンジン型式/種類:V型8気筒OHV
内径×行程:103.2×82.0mm
総排気量:6153cc
最高出力:369 kW(502ps)/6450 rpm
最大トルク:637Nm(65.0 kgm)/5150 rpm
燃料タンク容量:70L
燃料:無鉛プレミアムガソリン
駆動方式:後輪駆動
トランスミッション:8速デュアルクラッチ
サスペンション形式(前/後共):ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後共):ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:F 245/35ZR19/R 305/30ZR20
価格(税込):2LT 11,800,000円/3LT 14,000,000円/コンバーチブル 15,500,000円

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【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

シボレー コルベット(オフィシャルwebサイト)
https://www.chevroletjapan.com/cars/all-new-corvette/model-overview.html

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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