ヤリスCVT清水和夫号、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジでデビュー戦3位!2021年はライザップで要軽量化!?【SYE_X】

■やっと本番で走れた~(笑顔♪)、ヤリスCVT清水号発進!

●さらに軽量化するには…ライザップチューンしかない!?

頑固一徹スポーツCVTヤリス
清水和夫ドライブの頑固一徹スポーツCVTヤリス。初陣3位です!

全日本ラリー選手権2020参戦へ向け、2019シリーズまでのヴィッツから新車のヤリス・CVT(1.5L・FF)にマシンをチェンジ。匠・オクヤマでのボディ製作から富士ショートコースでのシェイクダウンテストを経て、実戦を待っていた「頑固一徹スポーツCVTヤリス」=清水和夫号が、いよいよ初陣です!

ラリースト・清水和夫選手
さぁ、本番行きますよ!「コロナ禍でもラリーに参加できることに救われるね!」(清水)

国際モータージャーナリストの肩書も持つラリースト・清水和夫選手が、コ・ドライバーに高波陽二選手を迎え、参戦したのは2020年10月24日(土)~25日(日)に静岡県で行われた『TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 富士山すその』のE-3クラス。

テストを重ね、初陣となったその雄姿を動画でドーゾ!

●こんなコロナ禍でラリーができることに救われた気がしたよ。クルマに乗って汗かくっていいよね!by清水和夫

頑固一徹スポーツCVTヤリス
頑固一徹スポーツCVTヤリスのスタッフ一同。頑張りましょう!

★SS1 クラス4位 37.0秒
「チョコチョコしたジムカーナは苦手だな」(清水)。

宇宙一のせっかち・清水和夫さんだものね~(笑)。

★SS2 クラス4位 2分23秒9
「右3、左4、ダブルコーション、左3、すぐ右3、すぐ左3、連続、右3、左3、右3、左3、ダブルコーション、左3、左3、左もういっこ左3、コーション、右3、左、ゴール!」(高波)

知らない方には「ナニ言ってんの?」なペースノート読み上げは大変です!

清水さんと高波さん
ドライバー・清水和夫/コ・ドライバー・高波陽二。ジェットヘルって…アンパンマンみたいになります(失礼)!

★SS3 クラス3位 4分37秒2
「ブレーキの臭いが凄いね。20秒前、ここは午前中3つ目のSSです。10秒前、パワーDレンジ!」(清水)。

「5秒前、4、3、2、1、GO! 左3、ストレート、右3ロング、左3、左3ロング、左3ショート、右にロング、左3、登り、右3登り…」(高波)

「今、左だったよ」(清水)

●ヤリスCVTの仕上がりはバッチリ!

ミーティング中の清水さん
午前中が終わって一息。「クルマも走りも悪くない!」

「いや~、もうクルマはカッコイイし走りも決まっているんだけど、オレんときだけ時計が早く回っているみたいで、たくさん数字が動いちゃう!」(清水)

ンなわきゃないでしょ~(笑)!

「操縦性バッチリ! 敢えて言えば、ヨーに対してS字の切り返しでロールが理想よりちょっと遅れる。でも、ターマックのタイヤよりこちらのほうが操縦性が素直。ターマックのタイヤだとリヤのCP(コーナリングパフォーマンス)が出ちゃうんだよね、フロントよりも。だからアンダーバランスになって。これだとリヤのCPが出ないからそんなにアンダーは気にならない。

頑固一徹スポーツCVTヤリス
ジムカーナみたいなチョコチョコしたのは…嫌いだ!

グレーチング(金属製の蓋)のところもそんなにフルバンプしている感じはないね。バンプラバーに当たったときの挙動が昨年のヴィッツよりマイルド。ハイドロバンプストッパーが効いてるんだね。問題なのはバーン!とグレーチングにイッたあと、ABSの制御が入っちゃう。減圧モードになっているような、まぁ踏みかえたら直ったけど。ちょっと一瞬ドキッ!としたけど。タイムはともかく、フィーリング的には悪くない。リヤが変に突っ張ってアンダーになることもないし。

そうそう、LSDの特性がいいよ。もうちょっと外輪でヨーモーメント出したいんだけど、でも機械式では限界。タイヤ剛性落ちるから、もっとアンダーかなと思ったんだけど。むしろハイグリップタイヤを履いたほうがアンダーになるっていうのが、生産車にはありがち。FFの場合、リヤにCPつくとアンダーになっちゃうからね」(清水)。

頑固一徹スポーツCVTヤリス
頑固一徹スポーツCVTヤリス・清水和夫号。

★SS4 クラス4位 35秒8

★SS5 クラス3位 2分20秒0

★SS6 クラス3位 4分33秒9

「すみませ~ん、(ペースノート読み上げを)たくさん間違えちゃって…」(高波)。

「大丈夫ダイジョウブ! ここはペースノート無理だよ! コーナー続いちゃってるから。なんかタイヤがタレ気味だね」(清水)。

●タイムを詰めて詰めて、E-3クラスで3位表彰台!

ラリースト・清水和夫選手
今日はクルマも良かったし3位表彰台だし、満足だね!

「はい、お疲れ! 良かったヨカッタ、無事で。でも走りは悪くなかったよね。

ブレーキパッドは何の問題もないし、全然OK! フルバンプしたときにダーン!としたのも無いし、挙動も乱れない。ハイドロバンプストッパーの効果が出ているよね。コレ、量産車に欲しいね。シャシー攻めましょうよ! 今こそシャシー! 自動運転の時代になったら絶対にシャシー。即、ヤリスチームの量産に適用して欲しいよ」(清水)。

おぉ~、モータースポーツをテストステージに行う車両開発現場を、私たちも目の当たりにしていますよ!

3位表彰式
E-3クラス3位だ!

「新型ヤリス、軽量化しているんだけどさ、ちょっと重いんだよね。2021年全日本ラリー選手権に出るんならオレ、やっぱライザップ行くわ!」(清水)

2021年はWRCラリージャパンも開催されます。全日本ラリー選手権も無事、全戦、何事もなく安心して開催できますように!

清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/文:永光 やすの

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【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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