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●ドラテクも学びながらタイヤをインプレッション
さて、コンパクトカーに適したタイヤ選びのポイントが分かったところで、今度は実際に試乗してみます。場所は景色がいいワインディングロード。まどかちゃんが運転し、菰田先生が助手席に座ってエフィシェントグリップECO EG02のポイントを解説します。
まどかちゃん:「一般道のワインディングロードはあまり走ったことがないので、ちょっと緊張します」
菰田先生:「正しい乗り方をすれば大丈夫ですよ。では、試乗する前に、ドライビングポジションを正しい位置にしましょう。シートの前後位置や高さ、背もたれの角度、ハンドル位置を調整しますが、まずシートの奧に深く座り、死角を減らすために座面は高めに、ブレーキを強く踏んでも膝が伸びきらない位置にし、ハンドルの一番上を持っても肘が伸びきらず余裕があるポジションにセットします」
まどかちゃん:「タイヤの試乗でも、ポジションは大切なんですね」
菰田先生:「その通り。理由は後から分かります。では、まずアクセルを少しだけ踏んで、低い速度で真っ直ぐ走りながら、少しだけハンドルを左右に動かして見て下さい。
これは『微小操舵の応答性』と言って、ニュートラル感をチェックしているんです。タイヤがハンドル操作に対して、ちゃんと応答してくれるかどうかが分かる。走り始めにこれをやるだけで、いいタイヤか悪いタイヤかがすぐに分かります。
どうです、クルマがちゃんとハンドル操作に反応し、少しだけ左右に動くでしょう」
まどかちゃん:「本当ですね。普段乗っているクルマでは、少しハンドルを動かしただけだと、こんなに反応しないのですが…」
クルマは、駐車スペースから本線へ、直線で徐々にスピードを上げていき、ゆるいカーブに差し掛かります。慣れていないワインディングロードでまどかちゃんは緊張しているためか、早めにアクセルを戻しブレーキをかけゆっくり進入。ところが、カーブの途中などで車体が多少フラついてしまいました。
菰田先生:「カーブでは、まず自分が道のどこを走るのかをイメージすることがだいじ。そして、そのイメージ通りに走れるようにアクセルやブレーキ、ハンドルを操作します」
まどかちゃん:「車線の中央を走るのではないんですか?」
菰田先生:「もちろん、車線の中央を走るのですが、右カーブではセンターライン、左カーブでは左の外側にある車線に寄っていくイメージで走ると、クルマの向きが上手く変わりやすく、スムーズに走れます。
あと、カーブ手前はアクセルを戻し、ブレーキ操作も最初はジワッと軽く踏み、徐々に強く踏んでスピードを落としていく。そして、カーブがきたらブレーキを徐々に緩めながらゆっくりハンドルを切っていき、クルマの向きが変わったら、アクセルを徐々に踏んでいくと、クルマが安定したままスムーズにカーブを立ち上がります。やってみて下さい」
まどかちゃん:「本当ですね。とてもスムーズで、安定しました」
菰田先生:「最初は、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作がバラバラでギクシャクしていたから、カーブを曲がっている最中にハンドルの修正が多くなってしまい、車体が安定しなかったためクルマがフラついたんですね。
そして、実はこうやってスムーズにカーブを走れるようになったのは、タイヤのおかげでもあるんです。先ほどの微小操舵の時もそうでしたが、カーブを曲がるときもタイヤの応答性が正確だから、ハンドル操作に対して素直にクルマが曲がってくれる。逆に、ハンドルを必要以上に切りすぎたりすると、それに応じてクルマも曲がり過ぎるから、ハンドル修正が必要になってしまうのです。
まあ、ふらついてしまった場合でも、エフィシェントグリップECO EG02の強いグリップ力のおかげでしっかり路面に食いついていたので安心感はあったよね」
まどかちゃん:「なるほど。たしかに、教わった通りにやるとカーブであまりハンドルを動かさなくてよくなりました。そして、もっと安定感と安心感を感じられるようになりました!」